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社民、連立離脱の瀬戸際 福島党首、首相批判を展開

2010年5月24日0時22分

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 鳩山由紀夫首相が23日、米軍普天間飛行場の移設先として「辺野古付近」を初めて明言したことで、「国外・県外移設」を主張してきた社民党は連立政権を離脱するかどうかが問われることになる。

 福島瑞穂党首は23日、福岡市内の街頭演説で「鳩山首相は国外、県外と。辺野古の海を埋め立てるのは自然への冒涜(ぼうとく)だとおっしゃった。国民に約束したことを全力でやるべきだ」と首相を批判した。

 また、記者会見でも「沖縄の合意、連立政権の合意なくして辺野古に基地を造ることを共同声明に盛り込むべきではない。連立を組む社民党党首として断じて反対を表明する」と言い切った。

 ただ、首相方針を覆す具体的な手だてがあるわけではなく、党内の意見は集約されていない。阿部知子政策審議会長はこの日、記者団に「離脱が有効であればそれを取るし、政権内で発言し続けていくことが有効であればそれを取る」と指摘。一方、党幹部の一人は「辺野古移設を変えられないなら連立政権にいる意味がない。政府と共犯になるだけだ」と主張する。

 こうした中、社民党内には民主党の小沢一郎幹事長に期待する声もある。参院選で社民党の地方組織が民主党を支援しているところもあり、「社民を切れば、参院選に大きく影響することは民主党もわかっているはず」(党幹部)との理屈からだ。

 首相はこの日、社民党が連立離脱しても構わないのかと問われ、こう語った。

 「社民党、福島党首にもこれまでもいろいろ議論してきたが、これからも心を尽くして、ぜひ、連立の中でこれからも頑張っていただけるように協力を求めていきたい」

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