九州唯一のプロオーケストラ、九州交響楽団にとって大きな節目となる第300回定期演奏会が23日午後、福岡市・天神のアクロス福岡シンフォニーホールであり、九響のミュージックアドバイザーで首席指揮者秋山和慶さんの指揮でメーンプログラム、リヒャルト・シュトラウスの交響詩「ドン・キホーテ」を熱演した。
九響は初の定期演奏会を創立直後の1953年10月、福岡市の電気ホール(昨年春閉館)で、初代常任指揮者の故石丸寛さんの指揮で開いた。以来、約56年半。73年5月のプロ化を経て創立30周年の83年11月に第100回、さらに14年後の97年10月に第200回と回を重ねてきた。
ドン・キホーテ役のチェロ奏者は九響首席客演指揮者ダビッド・ゲリンガスさん、従者サンチョ・パンサ役のビオラ奏者は九響桂冠(けいかん)コンサートマスター豊嶋泰嗣さん。来場者は豪華な顔触れによる演奏を堪能した。
=2010/05/24付 西日本新聞朝刊=