石巻市議選で公選法違反?

2010年05月20日

選挙違反?

 日本の公職選挙法において、インターネットによる選挙運動は、第142条第1項で禁止されている「文書図画の頒布」に違反する行為と解釈されている。また第146条には「文書図画の頒布又は掲示につき禁止を免れる行為の制限」が記述されていることから、インターネットを利用して選挙運動に関わる情報を発信することが第142条第1項に抵触しなくても第146条により違法行為とされる可能性が高いため、候補者は選挙期間中、ブログやホームページ等のウェブサイト更新及び電子メール配信を自粛している。

 また選挙期間以外に当選を目的として投票の依頼などを行うことは、事前運動として禁止されているため、事実上政治家はインターネットを利用して投票依頼を行うことが出来ない

そのため、このたびの石巻市議会議員選挙においても、ブログやホームページを開設している候補者は、告示を前に、投開票日が過ぎるまで、ブログの更新が出来ないという認識で、閲覧者に告知している。

 しかし、当事者ではない関係者が告示後も特定候補を応援するブログを更新してネット選挙を行った場合は、どうなるのだろうか?開設者自身の公選法違反及び、候補者自身の連座制は問われないのだろうか。

ある候補に関するブログは告示後も更新されており、ネット上で選挙運動が行われているといわざるを得ないのではあるまいか。

ブログ開設者が石巻市の有権者であるかどうかは不明だが、「妻が町議」と記載されているので、こうした行為が選挙違反にあたる可能性があることを認識していないとは言いがたい。告示後も、特定候補の選挙運動を自らのブログで紹介し、更新を続けている行為は、果たして公選法に触れないのか、どなたか、教えていただきたいものだ。

 

http://blog.goo.ne.jp/octochu/c/120d084fdc559fa75781a4de3c311b18

 

http://blog.goo.ne.jp/octochu

 

http://blog.goo.ne.jp/octochu/e/18291e5e174104eb6d88a33dd3e5736e

 

上記、URLをご覧いただき、ご意見を頂戴できればと思う。お待ちしています。

石巻市議選

2010年05月19日

石巻市議選は23日、投開票が行われる。各候補は少数激戦を戦い抜くべく、必死の選挙戦を展開しているが、笛吹けど踊らず。みるからに有権者の反応は鈍い。関心があり過ぎて、逆に嫌悪感がそうさせているように映る。

それもそのはずであろう。多くの自治体が議員定数を削減する中、石巻市議会は、市民の声に耳を貸すことなく、議員定数削減を先送りしたのだ。

定数削減を声高に訴え続けてきたのは、古参の現職ただ一人。残る市議の大多数は、議員定数削減を求める市民の声に耳をふさいだ。

議席が減れば、当選の機会が減る。椅子取りゲームは椅子が多く残っている方が良い。よって、大多数の議員が数の論理でもって「赤信号みんなで渡れば恐くない」とばかりに市民の定数削減を求める声を無視したわけだが、石巻市議会が住民の意見に耳を傾ける「市民の聲」事業に寄せられた最も多い市民の声こそが、議員定数削減だった。

市民団体「石巻市議会議員の定数削減を実現する会」(代表世話人・木村幸子)からは、定数削減の請願まで出ていた。短期間に10000人の署名が集まったにもかかわらず、一人を除いた大多数の議員は、目、耳、口をふさいだ。

わが身可愛さゆえの行動であろうが、だからこそ、市民はあえて、みずからの代弁者である議員数の削減を選択した。

議員の数が減れば、その分だけ、市民の声が市政に反映されなくなる。むしろ、議員数を増やすことを望むべきところだが、あえて、定数削減を求めた市民の胸の内には、「仕事をしない、役に立たない議員が多すぎる」との思いがあるからにほかならない。

同時に、亀山紘市長は、こうした議員に愛想尽きたかのように、行政と住民が直接一体となって地域課題に取り組む「地域自治システム」の構築を打ち出しており、元来、住民と行政の橋渡し役であった議員の古い役割は、役目を終えた感すらある。

石巻市議会議員は、その能力の無さと存在意義を問われ、益々、存在感が薄くなっているにもかかわらず、その変化に気付くことなく、議員定数削減を望む市民の請願を黙殺。継続審査とし、審判を避けた。

その一方では、有権者から十分な意見を聴取することなく、市議会基本条例及び政治倫理条例を拙速に成立させた。

この二つの条例は、裏を返せば、議員間の抜け駆け、裏切りを封じ、良いことも悪いことも、やる時は皆で一緒にやりましょう、組しない議員は徹底的に排除しましょう、と言っているようなものだ。

そもそも、これら二つの条例制定が、パフォーマンスでしかないことぐらい、市民はお見通しである。

徒党を成し、裏では何をしているか分からない議員を少しでも減らし、血税を無駄にしないように、と集まった10000人の署名を無視し、肝心要の定数削減を先送りで延命を図った議員の腹の内など、お見通しである。

一部の新聞は、市民から、「会派が仲良しクラブになっていないか、」という指摘があった、と報じていた。市民目線からかけ離れところで、自らの利害に一喜一憂している自己満足の議会運営は、仲良しクラブどころか、数の論理で力を誇示しようとする、どこぞの不貞な輩の集団となんら変わらない。徒党を組まなければ、何一つ出来ないのだ。

選挙戦は残すところあとわずかだが、4年前、自らに一票を投じてくれた支持者に対し、正々堂々、この4年間の活動の成果を報告できる現職議員は何名いるであろうか。世の中の変化に気付かず、流れに逆行した考えしか持たない大多数の議員は、開票日の23日、その投票率を知って驚くのではあるまいか。下らぬ条例を制定するよりも先に、「足きり」条例を制定することをお勧めする。法定得票数に倣い一定の得票数に満たない場合は落選とみなすべきが筋だ。

市財政がひっ迫した状況にあるにもかかわらず、自己保身のために定数削減を先送りし、自らの身分を聖域化した大多数の現職議員に対し、有権者が厳しい審判を下すのは間違いない。自らを律することすらままならない議員に議員の資格はあるのか。投票率そのものが、議員定数削減を見送った市議会に対する市民の声なき声となるだろう。

石巻市議会議員選挙始まる

2010年05月18日

政治の一寸先は闇と言われるが、16日に告示された石巻市議選においても大物議員が、政治の闇に足をすくわれたようだ。前土井市政の瓦解は議会がチェックを怠ったことに端を発したといっても過言はない。議会の数の論理で押し通した結果が土井市政の暴走を許すこととなった。土井前市長もまた、議会の数の論理という政治の闇に足元を救われた、と言える。しかし、その後も石巻市議会は、数の論理で入札制度の答申を本会議に諮らなかったほか、広域行政事務組合の移転を二転三転させるなどした。これらの矢面に立たされるはめとなった大槻幹夫議員もまた、政治の闇に翻弄された一人と言える。混迷の責任をとる形で不出馬を余儀なくされたわけだが、市民の声を無視して数の論理に奔走してきた議員に対し、議員定数削減を望む有権者は、どういった審判を下すのか。定数34に対し、39人が立候補した。事業仕分けならぬ議員仕分けがはじまる。仕分け人は13万人の有権者。勝ち鬨を上げるのは誰か。下馬評は以下の通りだ。

 

阿部仁州は議長だが、巷の評価はパッとしない。悪評を払拭して滑り込みできるかどうか。菅野昭雄は前回、災い転じて2位の大量得票。だが、今回は自らの税金未納問題で逆境に立たされている。後藤兼位は議運の委員長でありながら、市民が望む議員定数削減問題を先送り。議員定数を削減しないことで今回、延命を図った。庄司慈明は共産党らしからぬ行動で、土井市政下で委員長ポストを手に入れた。前回、繰上げ当選だけにどうなるか。高橋誠志は前議長の肩書きを前面に、こまめな後援会活動で引き締めを図っているが、前回の苦戦を跳ね除けることができるかどうか。高橋健治は目立たないが、門脇地区での地盤は固い。選挙後のキャスティングボートを握る。伊藤啓二は公明票に加えて地元渡波でのまめな活動が評価されている。今回もトップを狙う勢い。黒澤和雄は副議長のわりに目立たなかったが、人柄の良さで上位当選を狙う。黒須光男、お騒がせ議員の代表。トップか下位か、評価は分かれる。堀川禎則は毒にも薬にもならないとの評判だが、日本製紙がバックについて、上位当選は確実。丹野清は選挙のたびに厳しいと言っているが、実は選挙上手。松川恵一は議会屈指の仕事人。湊地区での評価は高い。阿部和芳は前回の苦戦を受けて早めの活動に入った。商工会議所会頭の支援を受けて上位を狙う。水澤富士江は無難な政治活動で好評を得ている。安定候補の一人。三浦一敏は共産党であるにもかかわらず、土井市政で与党のうまみを知った。かけ引き上手で議会の数合わせはお手の物。早くも安全圏入り。渡辺拓朗は誠実な人柄で蛇田地区に浸透。毎日の辻立ちは上位を狙う弾みとなっている。阿部純孝は議会の論客なるも選挙下手が否めない。本選挙は議会の主導権を握るための試金石。今村正誼は低空飛行ながら滑り込みを果たしてきた。連日のポスティングで低空からの脱却を狙う。櫻田誠子は真面目な活動が市民から好印象を持たれている。役人にも受けがよく、上位当選をうかがう。森山行輝は地元稲井での評価は分かれるが、企業の支援を受けて全市からの集票が可能。安全圏に入っている。

牡鹿の石森市雄は筋の通った議員として評価は高い。議会活動もまじめ。手堅く票をまとめ上げ、安全圏入り。阿部欽一郎は、ニュー石巻の会長として会派をまとめ上げている。政治手腕の評価は高い。事務所を水押に構え、全市に浸透を図る。雄勝の高橋左門は厳しい選挙を自覚し、懸命の活動。最期は前土井市長の支援の厚みが勝敗を決める。阿部久一は議会一の勉強家。迫力にかけるが安全圏に入った。北上の青山久栄はたおやかさとしたたかさが同居している。決断力があれば議会をリードする存在。落選の経験もあり、万全の体制で上位を狙う。西條正昭は仏の西條といわれるぐらい親しみやすい人柄。手堅い戦術で今回も安全圏入り。河北の高橋栄一は政治の先見性は疎いが、コツコツと努力するタイプ。大槻議員の不出馬を受けて、早くも当選圏に入りつつある。安倍太郎は前回、太田前河北町長の肝いりで当選した。議会活動も熱心で合格点。当選圏目指し懸命の努力。桃生の大森秀一は住民からの要望に対してすぐに行動に移すと評判。親しみやすい人柄で今回も上位当選を狙う。千田直人は酸いも甘いも知るしたたかさを持っている。議会では反主流であるが、建設委員長の重責をこなしている。上位当選が見えている。河南の長倉利一は未来石巻の会長。人当たりの良さは議会屈指。地元、木村昇の不出馬を受けてその票に食い込む。当選圏入りの声が強い。阿部正昭は態度が大きいという声もあり、地元でも避ける人はいるが、面倒見の良さで手堅くまとめ上げ安全圏入り。近藤孝は前回、同情票もあって上位当選したが、今回は正念場。危機感をバネに滑り込みを果たしそうだ。

新人の遠藤宏昭は、土井前市長の企業グループの支援を受けての出馬。勢いがあり、当選圏にいる。山口壮一郎は東北電力の社員。会社及び組合の支援を受けて全市に浸透。原発絡みで大手ゼネコンも支援しており、上位当選の勢い。阿部正敏は、前回の僅差の敗北を受け、今回は加賀県議の全面支援で捲土重来を期す。千葉真良は必死の運動に同情も加わり、勢いが増している。出身の湊地区の票をいかに掘り起こせるかが鍵を握る。阿部吉治、腐っても鯛。政治経験とカンの鋭さは今の石巻に求められている。滑り込みを狙う。佐々木祐助は切り込み隊長の異名を持つ。出馬を見送った河北の高橋勝とのバーターで当選を狙う。(敬称略)

腐敗の原因は職員か?議員か?

2010年03月12日

石巻市の亀山市長が提案した職級見直し案が議会の反発により、取り下げられた。

いわく、職級の見直しについて、亀山市長は、支所長を次長級とすることで、業績を上げた優秀な人材には、市民のため、本庁でもう一働きしてから勇退してもろう、という狙いがあった。

なぜなら、一部の市職員の間には、定年を前提として、最後は、何事も無く、定年まで最終ポストで安穏として定年を迎えたいという考えがはびこっているからにほかならない。

支所に飛ばされたなどと腐ることなく、職務に精励していただければよいのだが、役人根性とでも言えばいいのだろうか。支所のトップが、そんな気構えであったりしたものなら、支所である旧町を良くしようという前向きな行動など起ころうはずもない。

合併格差が見える故の職級見直し案なのだが、それ故、怠惰な職員は、必死だったのだろう。

まずもって、世の中がああだこうだ言おうが騒ごうが、依然、役所は縦割り行政。職員が自らの考えで判断し、横断的に対応することなどない。

まずは上司に報告し、判断をゆだねることで、上司の顔色をうかがおうとするだけで、市民の方を向いて仕事をしていない。

役所という閉鎖社会の中で、せっせと上にゴマを擂り、いずれは自分も出世コースに乗って、何事も無く定年を迎えたいというのが大半だからであろう。

こうした意識は、上述したような縦割り行政の中で醸成されてきたにほかならない。このような役人根性を変える意味でも、支所長の職級見直しは必要だった。

それが、議会の尋常ならぬ猛反発にあったというのは、一見不可思議な出来事のようだが、実のところ、その背景は至極、単純明快だ。

これまた、想像の域を出ないが、頭の中が、お役所色に染まってしまった中堅どころの職員が、面と向かって抵抗できないが為に、知己の議員を炊きつけて抵抗したのではあるまいか。

駆け引きとして、議員は、公共事業に関連し、幹部級に昇格した暁には便宜を図ってもらおう、というたくらみが浮かび上がってくる。

ゆえに市長にしてみれば、議会の猛反発を買ったことは、市長にとっても摩訶不思議な出来事でしかなかっただろうが、裏には、こうした複雑な事情が絡む。

であるならば、こんなことにしか頭を使わない議員など、30余名も必要ないというのが、市民の本音ではなかろうか。議員が多すぎると思っている市民は多い。

この春、石巻市議会は改選を迎えるが、市民目線どころか、市民の方などまるで見もしないような議員は、いずれ淘汰されることは間違いないにしても、30余名分もの無駄な税金もさることながら、私腹を肥やし、ゴルフに勤しんでばかりいるような議員は、市民の鉄槌が下る前に、とっとと、議場を去った方がよい。恥の上塗りにならずにすむ。

職員の嫌がらせで訴えられた大崎市

2010年03月05日

宮城県大崎市が嫌がらせを理由に訴えられている。公共事業を巡り、受注を辞退させようという悪質な行為があったものとみられる。訴えられているのは、同市建設部の係長ということだが、係長の一存で行われたのか、それとも市長の命令なのか、実態は不明なるも、嫌がらせが事実であるならば、落札できなかった業者に受注させようという魂胆がみえみえであり、最低最悪の自治体といえる。

河北新報の記事によると、訴えた男性は、2009年7、8月、市と小、中学校の耐震補強工事2件の契約を結んだが、この時、自社の担当技術者が「1級建築士で実務10年以上」とする資格要件を満たしているにもかかわらず、市係長から、技術者の10年分の具体的な工事実績を提出させる嫌がらせを受けたというのだ。その結果、契約から4カ月間、着工できなかったという。10年分の具体的な工事実績を出せという言動は、嫌がらせ以外のなにものでもない。

大崎市の公共事業を巡っては、この種の卑劣な行為がまかり通っていた事実を否定できないほどの噂が囁かれている。意中の業者に仕事を受注させる為には手段を選ばないかのようだ。

男性は「係長は指名停止や契約解除をちらつかせてどう喝した。義務のないことを強制された」と主張しているが、建設業者が行政を相手取って訴えを起こしたらかには、相当の覚悟があろうことだけは事実だ。

従って、係長の更迭などでお茶をにごすのではなく、この際、徹底して膿を洗い出して欲しいものである。
 | HOME | 次のページ »