◆ロッテ20−4ヤクルト
ヤクルトが屈辱の20失点に沈んだ。投入した5投手のうち、失点ゼロは5番手の加藤だけ。あとの4人は気前よく得点を献上した。野手も2失策。これでは勝てない。うつろな目の高田監督は、生還するロッテの選手をぼうぜんと見つめ続けた。
「出る投手、出る投手がロッテの勢いを止められなかったよね」。1999年7月22日の横浜戦以来、11年ぶりの20失点では指揮官もツバメ党に謝罪するしかない。「最後まで応援してくれたファンに申し訳ない。今日は最悪だもんね」−。
先発の中沢が炎上した時点で命運は尽きたのかもしれない。セ界の防御率トップを走り続けた左腕もこの日は別人。2回に今江、早坂、金泰均と続けざまに適時打を食らうなど自己ワーストの2イニング2/3、10失点KO。「コントロールが甘く、真ん中に球が集まり過ぎた。申し訳ない投球をした」と振り返った中沢は「すいません」。こちらも謝罪の言葉を口にした。
交流戦は開幕8連敗。高田体制の継続を決定して心機一転を図ったが、泥沼は変わらない。本拠地の神宮には交流戦好調の日本ハムが乗り込んでくる。一難去ってまた一難。高田監督は「神宮で出直し? そうだね」と語るが、ついつい本音が口をつく。「毎日、そう思ってやっているんだけどね」。明るい光が見えるようになるのはいつなのか…。 (川越亮太)
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