西武−中日 8回表1死一塁、見逃し三振に倒れ、ぼう然とする森野=西武ドームで(佐藤哲紀撮影)
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◆西武8−0中日
相手はパ・リーグでナンバーワンの防御率を誇る投手だから、簡単には攻略できないだろう。しかも1年で一度しか訪れない慣れない敵地。だからといっていまの中日打線は変だ。この日は西武・帆足の前に沈黙。結局、散発6安打無得点で今季4度目の0封負けを喫してしまった。
「帆足? 特別いいというわけじゃなかったと思うけど…。まあ、変化球か真っすぐか、絞り切れていなかったね」
前夜のヒーロー・和田が唇をかんだ。この日、三塁を踏めたのは大差で迎えた8回の一度だけ。チャンスらしいチャンスもなく牛耳られた。帆足は昨年の交流戦で打ち負かし、今年のオープン戦でも対戦があるとはいえ久々。とらえきることはできなかった。
ここ5試合で2勝3敗と足踏みが続いている中で打線も5試合連続の一けた安打と元気がない。その理由の1つが森野の不振だろう。開幕から4割以上のハイアベレージをマークしてきたが、ここ5試合は20打数3安打の打率1割5分。この日はチャンスでの打席はなかったとはいえ、4打数無安打に終わった。
「ずっと打てる打者なんていない。いまは打てない期間を短くしようとやっています」
極端に下降線をたどっているのは分かっている。何が悪いか、ということも「自分なりに考えて修正しています」。クリーンアップに頼ってきた打線だから余計に目立つ失速。現在は必死で修正している段階だ。
「一度壊れたものはそう簡単には元には戻らない。何かの拍子で戻るかもしれないけど」
試合後、落合監督はこう話したが“修復作業”はいつ終わるのか…。1勝3敗に終わった千葉、所沢の遠征もこの日で終了。今季18勝6敗1分と抜群の勝率を誇るナゴヤドームに帰って、早く本来の姿に戻りたい。 (兼田康次)
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