西武−中日 6回表2死、西武先発・帆足から左翼線への二塁打を放ち、一塁を回るブランコ=西武ドームで(谷沢昇司撮影)
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試合後のブランコの反応が“病状”の深刻さを物語った。「まだまだです」。完敗ということもあって、不振の4番の表情は暗かった。
久々に快音は鳴らした。6回の第3打席、左翼へ弾丸ライナーの二塁打。これが5試合、19打席ぶりとなる安打だった。Hランプはともしたものの、明るい兆しはつかめていなかった。
このところ、ヒットやホームランが出ないだけではなく、内容が散々だった。無安打の19打席の間に9三振。いい当たりは皆無だった。
試合前のフリー打撃では落合監督の打撃指導も受けた。打撃ケージ後方で、石嶺打撃コーチ、デラロサ育成スタッフも交えて10分間ほど。スイングのテクニックについて熱く語り合った。
開幕から47戦目。ブランコは来日1年目だった昨季も同じ時期に調子を落としている。44〜48試合目にあたる交流戦5試合、ノーアーチで18打数3安打と低調に陥った。そこから再点火。交流戦の本塁打&打点2冠で日本生命賞をもらった。
チームはこの日のうちに名古屋へ戻り、23日からはホームで仕切り直し。23日の楽天は“天敵”田中の先発が予想される。昨季は2試合で2勝を献上し、防御率0・64と完敗した。ブランコも6打数ノーヒットだった。マー君へのリベンジを復調のきっかけにする。 (生駒泰大)
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