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遺体で発見された行方不明の中学生、臓器窃取の疑い=中国広州

 【大紀元日本6月14日】中国国内で、行方不明の中学生が全身の皮膚、肉、臓器がないまま遺体で発見される事件が発生した。

 広州市黄埔区石化中学一年生・周小龍君が行方不明になったのは5月21日。自宅の黄埔区姫堂村から学校までは、自転車で約40分かかる。遺体の発見場所は比較的辺鄙で、周小龍君の通学路から約600メートル離れている。

 周君が行方不明になって9日後の5月30日午後5時30分、村付近の山で未成年者の遺体が発見された。全身の皮膚、肉組織、臓器がほとんど無くなり、骨とわずかの毛髪しか残っていない。しかし、学校の制服はきちんと着ており、現場に周君のバック、自転車などが残されていた。その後、DNA検査の結果、遺体は周君であると確定した。

 周君の両親は市場で野菜売りし、生計を立てている。裕福な家庭環境でないため、金目当ての誘拐の可能性は低いとみられる。

 去年、ネットでは、北京市でホームレスの男性が腰部に大きな穴が開いた状態の遺体で発見されたとの情報が伝えられ、臓器が抜き取られたのではとの説が囁かれていた。今回の周君の事件についても、このような可能性が示唆されている。

 

 
(翻訳・編集/叶子)


 

 (08/06/14 08:00)  





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