県警はこのほど、ゴールデンウイーク(4月29日~5月9日)の県内18カ所の主要観光・行楽地の人出(主催者発表)をまとめた。94万2100人で、今年新たに調査対象に加えた分を除く17カ所で比較すると、対前年比4900人減だった。口蹄疫(こうていえき)の感染拡大を懸念してイベントを中止したところもあり、2割減の観光地もあった。
人出は多い順に、(1)高千穂峡15万人(前年比3000人増)=高千穂町(2)鵜戸神宮8万800人(同8200人減)=日南市(3)えびの高原7万人(増減なし)=えびの市(4)酒泉の杜6万7500人(同500人増)=綾町(5)こどものくに6万7000人(同3500人減)=宮崎市--となった。
減少したのは17カ所中7カ所。特に顕著だったのが、乳牛の乳搾りなどが体験できる高千穂牧場(都城市)で1万2000人減。つつじ祭りがあった椎八重公園(三股町)でも1万人減となった。高千穂牧場は牧場内の牛舎の立ち入りを禁止し、イベントを中止したことが減少要因とみている。同牧場は「防疫のためだった。10年前の口蹄疫以来の封鎖で、近年ない大打撃だった」と話した。【小原擁】
毎日新聞 2010年5月13日 地方版