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うそで塗り固められた「聖職者」 北教組事件初公判にあ然 (3/3ページ)
エリートの集まり
「組合の会計は不正の巣窟(そうくつ)。帳簿はもう破棄したのではないか」。元北教組組合員の男性は、産経新聞の取材にこう証言。「組合幹部は、自分を校長や教頭よりも偉いと思っているエリート。教壇に立たないから聖職者という意識を完全に忘れている」と吐き捨てるように言った。
長田被告は公判で、北教組の政治活動の“正当性”を饒舌(じようぜつ)に語り、弁護側も「教育条件改善のためには政治の力が必要」などと、選挙活動へのこだわりを見せた。
違法献金の原資を裏付ける証拠を隠しておきながら、平然と政治活動の“正当性”を強調する。その姿は確かに、「聖職者」にはほど遠いように思える。
「うそつきは泥棒の始まり」。小学校の先生から教わったその言葉。改めて辞書を引いてみた。
平気でうそをつく人は小さな悪事を繰り返すが、そのうち罪悪感が薄れ、大きな犯罪をも平気になる−。(大竹直樹)