| ■『1Q84』3を読んで思うこと
| | | 今話題の『1Q84』3を読んだ。 『1Q84』3の中で、次のような記述がある。P171で、大麻を吸う話から「(前略)煙草やお酒やコカインに比べれば遥かに弱いものだよ、依存症になるから危険だと司法当局は主張しているけど、ほとんどこじつけだね。そんなこと言ったらパチンコのほうがよほど危険だ。(後略)」
大麻よりも、コカインよりも、本当はパチンコのほうがよほど危険なことを作者村上春樹氏は知っておられるようである。欺瞞国家日本では、医学的には、大して害がないといわれる大麻は吸ったら逮捕される。だが、依存症による自殺や、殺人などの事件を生み出しているパチンコは放置されている。
放置されているどころか、4月14日の産経新聞の報道によれば、超党派でパチンコを法律で合法化しようとしている。ドラックよりも、大麻よりも被害が大きいパチンコを国会議員が合法化しようとしているのである。この現実をどう捉えるか、国民の民度が問われる。
『1Q84』3の、P171をしっかりと読んで欲しい。日本という国は、偽善と欺瞞に溢れた国であることを実感して欲しい。大麻を合法化してくれとは言うつもりはない。しかし、パチンコの被害に目を瞑り、政治家から、官僚、マスコミまでもが、換金が違法な業界にぶら下がっている現実をしっかりと検証して欲しい。
カジノを日本でもやりたいから、パチンコの換金を合法化したい。これは、全くのこじ付けではないのか…。カジノ法案に便乗して、政治家達がパチンコ業界のために働く。それによって政治家の懐が潤う。パチンコ議員たちは、ドサクサまぎれで一石二鳥を狙っているのである。
換金の合法化よりも、パチンコの禁止法案を上げるのが筋だろう。それがまともな政治家の取る姿勢ではないのか? 大麻よりもドラックよりも被害の大きなパチンコを合法化して、一体どうしようというのか…。
現在の法律では、大麻を吸うと即逮捕である。しかし大麻は、医学的には害が少ないといわれている。パチンコはどうだろう。パチンコ依存症による被害は『1Q84』3に記述されているように、「パチンコのほうがよほど危険だ」なのである。
とにかく、パチンコを合法化させてはいけない。合法化になったら、業界のやりたい放題になる可能性が高い。国民の幸せと、国家の行く末を考えたら、韓国のようにパチンコは禁止するのが筋である。
| 2010/04/21 |
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