【八重山】日台間の経済、文化交流などの分野で実務を処理する交流協会は21日、石垣―台湾間の空路を従来より約28キロ、与那国―台湾間で同約185キロ短縮する新経路を設定したと発表した。外務省を通し、石垣市に報告、7月29日から運用を始める。八重山―台湾航空路短縮に向けては、八重山市町会(会長・中山義隆石垣市長)が国や台湾に要望していた。
航空機は通常、国際民間航空機関の定めた航空路と飛行ポイントを通過しなければならない。両区間の飛行に関しては、石垣島北方(SEDKU)を経由し、与那国島北方(PARTO)を通過する必要があった。新経路はSEDKUを経由せず、直接PARTOに向かうため、時間・距離が短縮できる。
同協会によると与那国―台湾間で約20分、石垣―台湾間で約4分、各飛行時間が短縮できるという。
中山市長は「台湾東部との交流推進に向け、3市町で取り組んでいる。八重山観光の促進につなげたい」と喜び、「今はチャーター便のみだが、新空港の開港を見据え、将来的には国際線の定期便の就航も考えている」とした。