飯塚市の市民ら約100人が22日、市役所のプランターにゴーヤ100本を植えた。庁舎南側の窓の近くで育てて「緑のカーテン」を作り、地球温暖化防止につなげるのが狙い。市民やボランティアグループなどで作る「いいづか環境会議」(近藤哲司会長)が呼びかけた。
緑のカーテン作りは、日当たりのよい窓の近くで、ゴーヤや朝顔などのつる植物を育てる取り組み。葉は日光を遮る他、水蒸気を出すため室内や建物が暑くなるのを防ぐ。エアコンの使用量も減り、温暖化防止にもつながるという。
参加者は、プランターに土を詰めてゴーヤの苗を丁寧に植えていた。同市伊岐須の伊岐須小3年、楢原舞さん(8)は「初めて植えた。ゴーヤは嫌いだけどちゃんと育ってほしい」。近藤会長(49)は「緑のカーテンを多くの人に見てもらい、環境のために自分ができることを考えるきっかけにしてほしい」と話していた。【伊藤奈々恵】
〔筑豊版〕
毎日新聞 2010年5月23日 地方版