取引先と食事中に死亡、労災に当たる＝ソウル行政裁

　ソウル行政裁判所行政第11部（ソ・テファン裁判長）は、取引先と会食中に死亡した男性の遺族が、勤労福祉公団に対し、「業務上の災害と認めてほしい」と求めた訴訟で、原告勝訴の判断を下したことを21日、明らかにした。

　同裁判所は「取引先が正式に招待した会食で、男性が飲み過ぎたのは、取引先との友好的な関係を維持しようと考えたためと思われる。当時、会食は事業上必要なもので、会社の業務と関係していたことを考えると、業務上の災害に当たる」と理由を述べた。

　造船メーカーに勤めていた男性は、昨年3月に取引先との会食中、飲食店の階段で意識を失い倒れた状態で発見され、病院に搬送されたものの死亡した。

　勤労福祉公団側は「会食は男性が通う会社が主催したものではなく、取引先が感謝の気持ちから勤務時間外に催した集まりに過ぎない」として、男性の死を業務上の災害とは認めなかったため、遺族らが公団を相手取り訴訟を起こしていた。

鄭漢国（チョン・ハングク）記者