哨戒艦沈没:北はどのように侵入・攻撃したのか(下)
ヨノ型潜水艇は、これまで公式には存在が知られていなかったが、今回初めて公開された。水中排水量は約130トンで、サンオ型小型潜水艦(325トン級)とユーゴ級潜水艇(85トン級)のほぼ中間に当たる。民・軍合同調査チームのファン・ウォンドン情報分析チーム長(空軍中将・国防情報本部長)は、「ヨノ型潜水艇はサンオ型潜水艦と似ており、輸出用として最近建造され、夜間暗視装備など高性能の装備を備え、船体の隠密性(ステルス性)を高めるため特殊な構造をしている」と語った。情報の専門家らによると、この潜水艇は、北朝鮮がイランに3隻輸出したカディル型と同じものとみられる。
韓国軍当局は当初、北朝鮮のサンオ型小型潜水艦による攻撃を疑っており、ヨノ型潜水艇の動向は知らなかったものと思われる。しかし、各種の情報を分析した結果、サンオ型ではなくヨノ型が動いたことを把握したという。合同調査団のソン・ギファ情報分析分科長は、「今回の事件前後の数日間、北朝鮮軍の潜水艦・艇2隻が基地を離れ、われわれが識別できていなかったのは事実だ。この事件により、特別に情報判断が変化したわけではないが、さらに補完すべきものは補完していきたい」と語った。
対潜音響探知装備(ソナー)を持っている天安がなぜ北の潜水艇の動きや魚雷の発射を探知できなかったのか、という疑問は、なおも提起されたままだ。軍消息通は、「天安のソナーは旧型で、探知距離などが制限されており、遠くから魚雷が発射されたため探知できなかった可能性が大きい」と語った。一部からは、複雑な海底の環境を考慮すると、北の潜水艇などが事前に何度もペンニョン島海域で侵入・偵察活動を行っていた可能性が大きい、という指摘も出ている。ファン中将は、「北朝鮮が問題の海域を事前偵察していたかどうかについての情報はないが、問題の海域と類似する北朝鮮の海域で事前訓練を行ったものとみている」と語った。
ユ・ヨンウォン記者
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