哨戒艦沈没:北はどのように侵入・攻撃したのか(上)

母船と琵琶串基地を出航し、黄海上を逆「コ」の字型に迂回

一昼夜目標を待ち、ペンニョン島西側から攻撃した模様

 哨戒艦「天安」が北朝鮮のヨノ型潜水艇の魚雷攻撃によって沈没したと推定されたことにより、この潜水艇がどのように天安を攻撃したのかに関心が集まっている。

 合同調査団は、ヨノ型潜水艇とこれを支援する母船が、天安攻撃の2-3日前に西海岸の海軍基地を離れ、天安攻撃から2-3日後に基地へ帰投したことを確認した、と発表した。消息通によると、ヨノ型潜水艇は今年3月23日、ペンニョン島からおよそ80キロ離れた黄海南道琵琶串の潜水艦基地を母船と共に出港、韓米情報当局の監視を避けて移動した。母船は、この潜水艇に各種の支援を行い、潜水艇の安全に問題が生じた場合に備え、共に出港したものと思われる。潜水艇は公海上を逆「コ」の字型に迂回(うかい)し、25日午後、ペンニョン島西側の海底に到着、ほぼ一昼夜水中で攻撃目標を待っていたものと推定される。

 26日夜に天安を発見した北の潜水艇は、天安の左舷約3キロ、水深約10メートルの海中から潜望鏡を用いて天安の動きを確認した後、CHT-02D魚雷を発射した、と韓国軍当局は推定している。当時、天安は水深30-40メートルの海域にいたが、北の潜水艇は外洋に面した水深40-50メートル以上の海域におり、魚雷の発射に問題はなかったと分析されている。軍消息通は、「北の潜水艇が天安を攻撃した26日夜9時22分は、潮流の流れが緩む“停潮”の時間帯に当たり、攻撃が容易な時間帯を狙って攻撃したようだ」と語った。北の潜水艇は、天安を攻撃した後、28日午後に琵琶串の基地へ帰投したものと思われる。

【ニュース特集】哨戒艦「天安」沈没

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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