哨戒艦沈没:高性能PCによるシュミレーション(下)

 これに伴い、弾頭重量が250キロの魚雷が水深6-9メートルで爆発した際、果たして天安と同じ破損が起こるかを視覚的に証明する必要が指摘された。そのため、天安の構造全体を電算化した第2次シミュレーションが実施された。

 第2次シミュレーションを指揮したチョン・ジョンフン博士(船体構造分科)は、「弾頭重量250キロ、爆発した水深6-9メートルとして計算したところ、天安と非常によく似た変形が起こることを確認した。天安が魚雷の接近と水中爆発によるバブルジェット効果で沈没したことが確認できた」と述べた。

 この日、チョン博士が公開したシミュレーション動画を確認すると、最初に爆発位置から近い左舷艦艇の鉄板が裂けて上に曲がり、左舷側面の鉄板も激しく変形した。また、中央部のガスタービンも上に激しく曲がり、右舷にあった発電機は右舷の外板方向に飛び出した。

 チョン博士は「この発電機が外板を破壊して飛び出す際、右舷の損傷が左舷よりも大きくなった」と説明した。先月25日に行われた中間発表で、合同調査団は「(天安の)左舷は3.2メートル、右舷は9.9メートルが流失した」と説明していた。

 第2次シミュレーションも完ぺきなものではない。合同調査団の関係者は、「時間が足りず、爆発後0.5秒の状況までしか再現できていない。今後もシミュレーションを続けていけば、実際に天安が破損した現象と非常によく似た結果が出るものと期待している」と述べた。

李竜洙(イ・ヨンス)記者

【ニュース特集】哨戒艦「天安」沈没

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

このページのトップに戻る