哨戒艦沈没:高性能PCによるシュミレーション(上)

 民間と軍の合同調査団は、天安を沈没させた魚雷弾頭の重量(250キロ)と、爆発した水深(6-9メートル)を明らかにしたが、これに決定的な役割を果たしたのが、コンピューターによるシミュレーションだった。

 合同調査団は近似値を得るための第1次シミュレーションと、これを証明するための詳しい第2次シミュレーションを実施した。国防科学研究所と韓国機械研究院が保有する最高性能のコンピュータ数十台が、この作業に動員された。

 第1次シミュレーションは、弾頭の重量と爆発した水深をさまざまな形で総合し、1パターンずつコンピュータの計算に代入する方式で行われた。この作業に参加したキム・ハクチュン博士(爆発類型分科)は、「入力条件としてさまざまな兵器を考慮した上で、TNT火薬の基準で45-420キロ、爆発位置は水深6-13メートルに設定した」と説明した。

 30種類以上の組み合わせについて計算した結果、水深6-9メートル、弾頭重量が250キロの場合に、引き揚げられた天安と最もよく似た形の破損が起こることが分かった。

 しかし、第1次シミュレーションの結果は信頼性が低い。計算時間短縮のために、実際の天安よりも単純化したモデルを計算に使用したからだ。計算の適用範囲も、切断面を中心とした船体の半分程度に過ぎない。

【ニュース特集】哨戒艦「天安」沈没

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

このページのトップに戻る