再起2戦目を2回TKOで飾り日本ランク復帰を確実にした金井アキノリ
「プロボクシング・ライト8回戦」(22日、神戸市立中央体育館)
デビューから14連続KOの日本記録保持者である“姫路のKOキング”こと金井アキノリ(姫路木下)が鮮烈の復活を果たした。メーンで日本ライト級6位の伊波ファン・カスティーヨ(真正)と対戦し、2回TKO勝ち。強打健在ぶりを見せつけ、日本ランク復帰を確実にした。
カスティーヨがこの試合をクリアすることを前提に6月に日本タイトル挑戦権獲得トーナメント「最強後楽園」に出場すると聞き、「なめられてると思った」と金井の闘志に火がついた。初回から両者ぐらつくスリリングな展開の中、2回、金井が右アッパーでダウンを奪う。再開後、一気に詰めて右アッパーを連打で叩き込み、レフェリーストップを呼び込んだ。
金井は07年6月に4敗目を喫した後、引退を決意し、住宅リフォーム会社に就職。しかし、ボクシングへの思いを抑え切れず昨夏、木下貴志会長にカムバックを直訴した。80キロまで増えていた体重を猛練習で落として今年2月に復帰。今回が復帰2戦目だった。「右アッパーは僕のサンデーパンチ。キレは若い時の方があったけど、今は考えてボクシングができるようになった。少しでも長くボクシングを続けられるよう勝ち続けたい」。金井は24戦20勝(19KO)4敗。カスティーヨは7戦6勝(3KO)1敗。
なお、カスティーヨはKOで敗れたことで90日間出場停止となるため、エントリーしていた「最強後楽園」への出場は不可能となった。
(2010年5月22日)