会場を訪れた原田芳雄
映画美術監督、映画監督で今年3月21日に間質性肺炎のため亡くなった木村威夫さん(享年91)の「お別れの会」が21日、都内で開かれた。会場には俳優・原田芳雄(70)、佐野史郎(55)、浅野忠信(36)、鈴木清順監督(86)、林海象監督(52)ら377人が訪れ、日本映画を支えた木村さんを悼んだ。
黒木和雄監督の映画「祭りの準備」(75年)から遺作となった監督作「黄金花‐秘すれば花、死すれば蝶‐」(09年)まで、30年以上の付き合いだった原田は「ついこの間まで現場で一緒に仕事をしてたのに信じられない」と悔しさをにじませた。いつもパワフルだった木村さんに思いをはせ「私も元気に死んでいきたいと思ってます」としみじみと語った。
「黄金花」のプロデューサーでもあった林監督も「入院中に聞いたのは“絶好調”“かなりいい”“ややいい”“微妙にいい”の4つだけでしたね」と大先輩のエネルギーに舌を巻いていた。