全仏オープンテニス女子シングルスの予選を勝ち抜き、本戦出場を決めた土居美咲=パリ(共同)
テニスの全仏オープン予選は21日、パリのローランギャロスで女子シングルス3回戦を行い、19歳の土居美咲(ミキハウス)がビダリア・ディアチェンコ(ロシア)を7‐6、6‐0で破り、四大大会初出場を決めた。
土居は千葉県出身で兵庫・駿台甲英高卒。昨年11月の全日本選手権で3回戦進出し、12月の東アジア大会(香港)女子シングルスでもベスト4入りした。世界ランキングは179位。
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思いがけない勝利に、笑みがこぼれた。技術、体力ともに過酷な戦いを強いる赤土のコートで、19歳になったばかりのサウスポーの土居が躍動した。予選3回戦も勝ち、日本勢では極めて珍しい全仏での予選突破を果たした。
「本当にうれしい」。身長159センチの小柄な体から思い切ったストロークを繰り出した。第1セットこそ競ったが、第2セットは一方的に進めた。「最初からやることを徹底してフォアハンドで攻めた。自分の思ったテニスができた」と話した。
2月から指導する原田夏希コーチの元で才能が開花した。原田コーチは「今は吸収しよう、学ぼうという気持ちが強い」と評価する。千葉県出身のホープの本戦での戦いが楽しみになった。
(2010年5月23日)