◆ロッテ6−3ヤクルト
どこまで続くぬかるみぞ。ヤクルトがまたしても、勝利の女神からソッポを向かれた。宮本の1号2ラン、青木の5号ソロで反撃したが、何しろ1回の5失点がのしかかる。9回もロッテ・小林宏の前に3者凡退で万事休す。交流戦は開幕から7連敗。両リーグ最速の30敗で、借金は今季ワーストの「17」だ。
「初回だったね。5点が重かったね…」。試合後の高田監督は気丈な顔で報道陣に対応し続けるのだが、口をつくのは嘆き節。「久しぶりに本塁打は出たけど、最初の5点がね」。普段通りの顔をつくろうとする姿がかえって痛々しかった。
低迷を象徴するようなプレーがチームの勢いを消した。1回2死満塁でサブローが中堅方向へ放った打球。何でもない飛球に思えたが、青木が完全に見失う。本人は必死にフェンスへ下がったが、無情な白球ははるか手前にポトリ。3人の走者の生還を許した。青木は唇をかみしめる。
「見失って、止まってしまった。あれがなかったら5点もなかった。投手からすれば打ち取った打球。悔いが残る」。しかし、そんなツバメ戦士に千葉のファンは温かい声援を送り続けた。この気持ちに応えるべく、試合後は約25分間の緊急ミーティングを行った。やられっぱなしではいられない。 (川越亮太)
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