西武−中日 7回途中まで投げ、1失点で3勝目を挙げたチェン=西武ドームで(佐藤哲紀撮影)
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涌井との我慢比べに勝った。チェンが、7回途中まで1失点。試合をしっかりとつくり、約1カ月半ぶりに勝ち星がついた13日のソフトバンク戦(ナゴヤドーム)に続く連勝で3勝を挙げた。
「調子はあまり良くなかったが、何とか粘って投げることができました」。毎回走者を背負ってのマウンド。「このバッターを抑えようと考えた」と目の前の打者に集中し、決定打を許さなかった。
前回の白星の後も、先発投手の登板日翌々日の休養日を「練習しないといけないので」と返上。“ミニキャンプ継続”でランニングを行い、下半身の粘りを投球に伝える練習を繰り返してきた成果が、ストレートのキレに出てきている。
7回降板の場面は、ゴロを処理した自らの悪送球で1死一、三塁のピンチを招いたところ。「ミスをしていなかったら、行かせていた」と森ヘッドコーチ。首脳陣は、7回まで投げ切ってほしいというのが本音だろう。そこまで望めるほど、チェンが復調してきた。 (中谷秀樹)
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