●更新日 05/22●


不正DL問題の高校生、個人情報流出で警察が動き出す?


先週の記事でお伝えした、高校生による不正ダウンロード疑惑に伴うブログ炎上騒動の続報を配信する。

今回の騒動を起こした「太鼓坊主」と名乗る人物について、ネット上では各種の情報が出回ってきた。この人物が在籍するという岐阜県立多治見北高等学校の生徒と称する人々が、次々に出現。校章や生徒手帳など、自身の身分を証明する画像を掲載し、本件発覚後の校内の様子について、報告が相次いだ。mixiでも本件についてのトピックが作られ、話題になった。

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そうした中、個人情報を書き込む人々も続出した。問題の生徒の本名とされるものや、住所等を特定し得る情報をはじめ、中学校時代の卒業アルバムに掲載されているという顔写真や部活に関する資料など、様々である。ついには、自宅とされる画像等を手がかりに、現地に押しかける人々まで出現した。真偽は不明だが、当該の生徒を校内で特定しようとして教員に見つかり、呼び出された人物もいるなどという書き込みもあった。

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2010年5月21日、高校に改めて取材を申し込み、その後の経緯を尋ねた。午前中に連絡を取ったところ、教頭が応じた。だが、本件を担当する教諭が授業中で不在であり、対応できないとのこと。改めて連絡すると伝えたところ、「多分、お答えできないんじゃないかと思います」という。なぜ答えられないのかと尋ねたが、回答はなかった。

同日の夕方に再度の連絡を取り、担当の教諭と話した。生徒の問題行為については調査中で、詳しくは分かっていないそうだ。同校にてネット上の掲示板を確認したところ、一連の書き込み内容が、二次被害及び名誉棄損に当たる可能性があると判断したという。そこで、本件について警察に相談し、状況を注視しているとのこと。

続いて、岐阜県の教育委員会に話を聞いた。学校支援課の担当者によると、本件については既に把握しているという。回答内容は、高校とほぼ同様だった。生徒への人権侵害、名誉棄損がなされている可能性を考え、警察に相談しつつ調査中であるとしか、現時点では回答できないそうだ。ただし、行為の違法性は認識していて、学校側に時間をかけて慎重に調査してもらっているという。

音楽やゲームなど、各業界で不正ダウンロードの被害は深刻であり、問題行為に対する適切な処罰は不可欠だ。個人情報の保護も重要だが、事なかれ主義の解決にならないよう、学校や教育委員会の誠実な対応を期待したい。

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