長谷川バンタム級で再起「取られたものを取り返す」

会見で手術したあごをさするしぐさを見せる長谷川穂積

　プロボクシングＷＢＣ世界バンタム級王座から陥落した長谷川穂積（２９）＝真正＝が２０日、神戸市内の所属ジムで開いた記者会見で「取られたものを取り返す。それを一番に考えたい」などと話し、階級を上げずに同じバンタム級で再起を目指す意向を表明した。

　長谷川は４月３０日、ＷＢＯ世界バンタム級王者フェルナンド・モンティエル（メキシコ）に４回ＴＫＯ負けして１１度目の防衛に失敗。減量が過酷なこともあり、階級を上げることも考えられたが、長谷川は「負けたままでは終われない。モンティエルにベルトを返してもらう」ときっぱり。階級変更せず、再戦を熱望した。所属ジムの山下正人会長も「できることなら年内。ダイレクトで再戦したい」と話した。

　モンティエルとの試合で骨折した右あごの術後の経過は良好という。長谷川は「７月中旬にはスパーリングができると言われた」と話した。６月下旬には練習を再開する見込み。

　長谷川穂積「取られたものを取り返す。それを一番に考えたい。再戦は前に進むためには避けて通れない。失ったものはベルトだけ。それはすぐに返してもらうから問題ない」

　山下正人・真正ジム会長「（復帰戦は）考えというだけなら年内。ノンタイトルを挟まず、できることならダイレクトで（王者と）再戦したい。うまくまとめるのが自分の仕事」