大毅「真の王者になりたい」坂田戦実現へガッチリ握手

亀田大毅（右）と坂田健史は、試合実現に向けて握手を交わす

ボクシングの現役、ＯＢを含めた３８人の世界王者が勢ぞろい

　プロボクシングＷＢＡ世界フライ級王者で「亀田３兄弟」の次男・大毅（２１）＝東日本協会＝と、初防衛戦の対戦相手に名前が挙がっている元同級王者・坂田健史（３０）＝協栄＝が１９日、都内で行われた国内歴代世界王者で構成する「世界チャンピオン会」の発足式に出席した。互いに握手を交わし、対戦実現へ一歩前進した。

　式典後、リングの下で大毅が横を通りがかった坂田に歩み寄ると「試合が決まればいい試合をしましょう」と言葉をかけ、笑顔で握手。坂田も「そうですね」と返した。両陣営は報酬未払いなどをめぐり係争中のため対立しているが、大毅―坂田戦の興行権を協栄ジムが落札。２人は落札後、初めて公の場で対面した。

　現在交渉中だが、大毅はルールで２４日をメドに協栄との契約書にサインする必要がある。報道陣に「対戦に前向きの意思表示か？」と聞かれ「そういうことや。もし決まればね」とニヤリ。「俺も真の王者になりたいし…」と言い残し、会場を後にした。一方の坂田は「決まればいいなと思う」とこちらも笑み。曲折があった両者は雪解けムードになってきた。