琴光喜、疑惑報道から２連敗も「知らない」…夏場所１３日目

白鵬（左）は琴光喜を小手投げで下し、１３連勝で優勝を決める

　◆大相撲夏場所１３日目　○白鵬（小手投げ）琴光喜●（２１日・両国国技館）　横綱・白鵬が２場所連続１４回目の優勝を決めた。大関・琴光喜を小手投げで破り輪島と並ぶＶ１４を達成した。１３日目でのＶ決定は０８年名古屋以来、自身２度目。初場所１４日目からの連勝も３０に伸ばした。

　白鵬に敗れた琴光喜は「やれることはやったので負けはしょうがない」と漏らした。

　２０日に一部週刊誌に報じられた野球賭博疑惑についてこの日、生活指導部特別委員会の外部委員で日本プロスポーツ協会副会長の山口弘典氏が国技館を訪れた。同委員会の陸奥委員長（元大関・霧島）から記事に名前が挙がった大嶽親方（元関脇・貴闘力）ら関係者から事情聴取したとの報告を受けたことを明かし「週刊誌の報道なので真偽は定かではないが、内容が事実なら重大なので協会は引き続き調査をしてほしい」。現時点で委員会の開催は未定だが協会へさらなる真相究明を求めた。

　疑惑報道から２連敗。あと１勝に迫った勝ち越しも精神的なショックから影響が心配される。疑惑に関する周囲の動向には「知らない」とだけ話し、土俵へ集中する姿勢を見せていた。