北の湖親方が白鵬にエール「もっと高い所目指せ」…夏場所１２日目

　◆大相撲夏場所１２日目　○白鵬（押し出し）把瑠都●（２０日・両国国技館）　横綱・白鵬がＶ１４に王手をかけた。新大関の把瑠都を押し出しで圧倒し１２連勝。１３日目に大関・琴光喜に勝てば２場所連続１４回目の優勝が決定する。

　輪島に並ぶＶ１４へあと１勝に迫った白鵬。現役時代に輪島と共に「輪湖時代」を築きライバルだった北の湖親方がエールを送った。

　白鵬と輪島の違いについて「まったくタイプが違うし比べることではない」と北の湖親方はいう。輪島は左四つで左下手投げが得意で白鵬は右四つからの左上手投げが必殺との違いはある。同親方はこうした表面的な部分などは比較対象にならないと強調する。

　「白鵬に大切なのは誰と比べるとか、誰の記録を超えるとかではない。自ら、より高い目標を作ってそれに向かって挑んでいく姿勢が重要です」と力説する。白鵬自身は昨年九州で双葉山の１２回を超えた時点で、尊敬する輪島の１４回目の優勝を当面の目標にしてきたが「２５歳で今はもっとも脂がのりきった時。もっと高い所を目指してほしい」と優勝２４回の昭和の大横綱は、白鵬がＶ１４を通過点にして、さらなる高みへ、向かうことを望んでいた。