早良署管内の防犯ボランティア団体が互いの活動について意見交換し、地域防犯に役立てる「早良・城南ボランティアサミット」が22日、福岡市早良区の同署であった。
同署は昨年10月から、管内の空き巣や性犯罪などの事件発生情報や、ひったくりなどの防犯対策を電子メールで配信する取り組みをスタート。防犯ボランティア団体、地域住民など約5千人が受信している。
同署によると、管内の昨年10月‐今年4月のひったくりや空き巣など街頭犯罪の発生件数は前年同期比で約2割減少。同署はメール配信が犯罪抑止に効果を上げているとみている。
サミットには約50団体約90人が参加。小学生の登下校時に、犬の散歩に合わせて地域を巡回する「わんわんパトロール」や、校区内で犯罪が多発する場所を地図上に記した「防犯マップ」を各世帯に配布する取り組みなどが紹介された。
同署の松田伸一署長はあいさつで「街頭犯罪の減少はボランティア団体の活躍が大きい。今後も事件の発生情報などを共有し、連携しながら効率的な防犯活動に取り組みましょう」と話した。
=2010/05/23付 西日本新聞朝刊=