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◆オリックス2―8広島(19日・京セラドーム大阪)6点リードされて迎えた最終回、登板を告げるアナウンスが球場内に流れるよりも早く、オリックスのレスターは一塁ベンチ奥から小走りでマウンドに向かっていた。星野投手コーチと通訳もそろって足早に付き添った。「アナウンスの前に出てきたな。あんなん見たの初めてや」と、岡田監督も思わず苦笑いの“改心ぶり”をアピールしたマウンドだった。
余裕を持って準備を進めた守護神はこの日、本来の規定どおり、5球の投球練習を行うことができた。1死から広島・前田智に二塁への内野安打を許したものの、冷静に後続を打ち取り、1回を1安打無失点、2奪三振と安定した投球を見せた。
15日の中日戦(ナゴヤD)は1点リードの9回に登板したが“のんびり”しすぎたために、投球練習も少なくなった。結局は制球力が定まらず、逆転サヨナラ負けを喫した。「前回がああいう形だったので、気持ちを取り戻すためにこういう機会をつくってくれた。いい感じで投げられた」と、手応えを取り戻した様子だった。
一連の動きを一塁ベンチから見守った岡田監督は「(投球準備を)どうしよるんか見たんよ。調整(登板)ちゃうよ」とピシャリ。緩慢な態度を許さない指揮官からの、厳しい“再試”をクリアした。「リズムは狂わなかった。次も走らなくちゃいけないね」とニヤリ笑った助っ人右腕。敗戦の中で、21日からの因縁の阪神戦(京セラD、スカイ)に向けて、ほころびがひとつ修復できた。
◆Bsレスターの準備不足VTR 15日の中日戦(ナゴヤD)で、1点リードの9回からマウンドに上がったが、投球練習を3球投げ終えただけでプレー。イニング間の投手交代は2分45秒以内に再開する取り決めになっているため、マウンドに向かうのが遅れたレスターは、通常よりも少ない投球練習で登板。準備不足は否めず、2四球を与えた後、ブランコ、小池に連打を浴びてサヨナラ負け。試合後、岡田監督は「ピッチャーのウオーミングアップが3球。野球してて初めて見たわ。準備不足やろ」と吐き捨てた。
(2010年5月20日10時18分 スポーツ報知)