■村井知事
バンクーバーオリンピックが、今、行われておりますけれども、フリースタイルスキー・男子モーグルで、本県在住の遠藤尚選手が見事7位に入賞されたという吉報がもたらされました。誠におめでとうございます。県民を代表し、心からお祝いを申し上げたいと思います。
出発される前にこちらに表敬訪問に来られて、「入賞が大きな目標です」とお話しになりました。わたしからは楽しんできてください、リラックスしてくださいとお話をいたしましたけれども、実力を見事に発揮されたということであります。心から敬意を表したいと思います。
◆Q
知事は、テレビで競技の中継を見たのか。
■村井知事
いえ、見ていないです。後で、録画したものを見ます。
■村井知事
新規学卒者向け就職支援情報提供サイトの開設についてお知らせいたします。
新規学卒者の厳しい採用内定状況を踏まえまして、今春卒業予定の生徒、学生等を対象とした就職支援メニューが国や各自治体レベルで多数実施される予定でありますが、これらの情報について卒業以降は学校経由での提供が困難となります。そのため、継続的に最新情報を提供する必要があることから、このたび、携帯電話およびパソコンの情報提供サイト「新規学卒者向け就職支援情報」を2月12日、先週の金曜日に開設いたしました。アクセス方法は、携帯電話またはパソコンでお手持ち資料のURLにアクセスしていただくこととなります。また、県の雇用対策課のホームページからもアクセスが可能となっております。
情報提供の内容は三つありまして、一つ、働きながらスキルアップと正規雇用を目指す事業、二つ、就業体験、インターンシップを通じ技能を習得し就職を目指す事業、三つ、職業訓練により技能・技術を習得し就職を目指す事業、こういったものであります。事業名や実施機関、事業概要、対象者と人数、雇用期間、募集期間、賃金などについて情報提供することとしております。
各高等学校には、2月12日開催されました高校の校長会で周知をしております。また、大学、短大、高専、専修各種学校にはあらためて文書によりお知らせをしたいと考えております。マスコミの皆さんからのPRもぜひよろしくお願いを申し上げます。
◆Q
入札制度を少し改正するということだが、その狙いとこの時期になったタイミングについて説明してほしい。
■村井知事
入札制度は、従来、ダンピング防止というものに主眼が置かれておりました。そこに非常に力点を置いた制度にしておりましたけれども、大変な不況に陥っておりまして、発注量も減っていることがありますので、採算性も考慮しなければいけないと考えまして、採算性にもしっかりと視点を入れて改正を行ったということであります。
◆Q
このタイミングという理由は何かあるか。
■村井知事
思った以上に、景気回復が遅れているということです。また、業界団体から、このままでいけば本当に業界全体が生き残れなくなってしまうという悲痛な声が届きましたので、この時期に思い切った改正をしたということであります。
◆Q
パブリックコメントがまとまったかと思う。もし、見ていれば所感を伺いたい。
■村井知事
当然、賛否いろいろございます。今、担当課でしっかり詳細にいろいろなご意見を分析している段階であります。ただ、わたしどもは安全性につきましては問題がないという所感を出しており、そういう点が反対の一番大きい理由として挙げられておりましたので、その点については、大部分の県民の皆さんのご理解はいただいているものと認識はしております。
◆Q
議会への説明の有無とその方法についてだが、県議会議員に対する説明は考えているのか。
■村井知事
当然、受け入れるにせよ、受け入れないにせよ、そういう意思表示をする際には議会の皆さまに説明をする必要はあると考えております。
◆Q
その方法や時期に関してはいかがか。
■村井知事
受け入れる、受け入れないということを、まだ決めておりませんので、ほぼ固まってから対応を考えたいと思います。
◆Q
昨日(2月14日)、民主党県連で夏の参院選の2人目の候補者が決定した。知事は参院選では中立の立場とかねがね言っているが、昨日決まった伊藤弘美さんについて知事はよく知らないと思うが、感想を伺いたい。
■村井知事
お会いしたことは全くないと思います。もしかしたら、伊藤さんは会ったことがあると言われるかもしれませんが、いろいろな方に会っていますので、わたしは分からないです。残念ながら記憶にはございません。マスコミの報道から知り得る範囲内でお答えいたしますと、非常に物事をはっきりと理路整然とお話しになる方で、生き方も素晴らしい方だという印象は受けております。国会議員の候補者としてふさわしい方ではないかと思います。
◆Q
民主党の候補者が2人になったということで、今まで参院選の宮城選挙区は自民党・民主党1人ずつという構図が長かったが、どういう戦いになってくると思うか。
■村井知事
今までは、きれいにすみ分けができておりましたので、選挙が始まったころには、順位はともかく当選はどなたになりそうなのか、大方の皆さんが判断できたのではないかと思いますが、今回は、相当有力な候補者が3人以上出ることになりますので、混沌(こんとん)とした厳しい選挙戦になるのではないかと思います。
◆Q
先週、石巻で3人が殺傷される悲惨な事件があった。新聞・テレビ等で見ていると思うが、感想を伺いたい。
■村井知事
わたしが出張する直前に、ニュースが飛び込んでまいりました。大変痛ましい事件で、こういう事件が宮城県内で起こったことを本当に残念に思います。お二人の間にはお子さんもおられる関係であったにもかかわらず、その親族なり友達を殺害してしまったことになろうかと思います。今、県警で鋭意捜査を進めておりますので、その推移を見守りながら、今後、こういった事件が起こらないように、県警とどのような協力体制をとることができるのかということを考えてまいらなければならないと思っております。
◆Q
警察側の対応についてだが、国家公安委員長も言っていたが、事件前にDV(ドメスティック・バイオレンス)で12回ほど警察に家族側から相談があった。それを巡る警察側の対応について問題がなかったかどうか、考えを教えてほしい。
■村井知事
これも、わたしは報道からでしか知りませんけれども、被害届を出すようにお話をしていたそうなのですが、なかなか出てこなかったこともあったようです。
実は、宮城県も県警と協力をしながら被害者支援をしておりました。しかし、個別案件の対応状況でございますので、被害者の安全確保の観点から、これ以上はコメントを申し上げませんが、被害が出ていたのにもかかわらず、県警も県側も全く無視をしていたということでは決してありません。真摯(しんし)に相談に乗っていたということは間違いないことをご理解いただきたいと思います。
◆Q
DVについては、夫婦間の問題でもあり、行政側で深く立ち入ることはなかなか難しいとは思うが、あらためて行政側としてできる範囲内で何かもう少し踏み込んだ対策を行う考え等はないか。
■村井知事
実は、この間の「“みやぎの現場”訪問」の際にも、(北部)児童相談所に顔を出して所長からいろいろお話を聞いてまいりましたけれども、当然、被害者の側に立って相談には乗っておりますけれども、加害者側の考え方も同時に配慮しなければいけないということです。加害者側が相手を傷つけているという意識をはっきりお持ちになればいいのですけれども、そうでない場合もあって、(行政が)立ち入れるところは非常に限られております。その辺のお互いの立場も考えながら、理想的な良い形におさめなければならないという行政側の難しい立場もありますので、ただただ、こういう事件が起こるとそういうところだけにスポットライトが非常に当たって注目されてしまうのですけれども、行政としてできることの限界というものも、どうしても出てしまうということです。
従って、早めに相談をしていただき、そして一緒になって対策を考えていただきたいということです。われわれとしては、基本的には被害者の側に立ちつつ対応しておりますので、早め早めに相談していただいて、わたしたちが出したアドバイスにできるだけ応えていただくという努力も、被害者の方はぜひしていただければ大変助かると思っております。
◆Q
パブリックコメントがまとまり発表されている。パブリックコメントを見ての所感と、説明会を含めて県民の理解をどの程度得られたと考えているか伺いたい。
■村井知事
これも賛否がございます。まだまだ行政改革努力が足りないのではないかというご意見もございますし、使い方がやや不明確ではないかというご意見など、説明会であったご意見と同じようなご意見がございました。わたしどもとしましては、できる限り分かりやすい説明に努めたつもりであります。
この結果をもって、今週始まります議会に提案をさせていただこうと思っておりまして、議員の皆さまに、パブリックコメントの内容も含めまして、県として何をやりたいのか、なぜ必要なのかということを真摯(しんし)に説明し、原案をお認めいただけるように努力してまいりたいと思っております。
◆Q
県民の理解に関しては、現時点でどの程度得られたと考えているか。
■村井知事
数値化することは難しいのですけれども、わたしはいろいろなところで県民の皆さんと会っていますが、このことに対して、何が何でも絶対に反対だという方はほとんどおられません。そういう皮膚感覚での答えになりますが、おおむねの理解はいただいているものと思います。
税額の1,200円よりも、使われ方をしっかりしてくださいということです。財源不足に穴埋めすることではだめですよ、これはしっかりとした目的のための税としてわれわれが納得するような使い方をちゃんとしなさいよ、という意見が圧倒的に多いという感じはしています。
◆Q
パブリックコメントにもあったと思うが、個人の全体の負担と法人の全体の負担のバランスが納得できないという意見と、この指摘に対してどのように考えているか。もう一つ、赤字企業や所得の低い人にも新たな負担を求めている部分についてどう考えるか。
■村井知事
法人と個人のバランス、これはどこまでいっても双方が納得することはないと思います。われわれが今回の説明会でも常に言っておりましたのは、分かりやすく説明すると町内会費のようなもので、町内会費というのは、その町に住んでいる方が所得に関係なく一律同じ会費を払って、同じサービスを受ける形になっています。今回のみやぎ環境税もそのような意識を、ぜひ持っていただきたいと思います。
環境というのは、同じ空気を吸って同じ水を飲むわけですので、どなたかが得をして、どなたかが損をするというものではありませんので、みんなで同じ負担を負って同じ利益を享受しましょうと、そういうお話をしておりますので、そういう意味では、わたしどもが出しました現在のこの案が今の時点ではベストではないかと考えています。
◆Q
不況の中でも赤字企業や低所得者に新たな負担が生まれてしまうことに関してはいかがか。
■村井知事
これも、先ほど答えたつもりだったのですけれども、町内会費的な意味合いで、町内会費をいただく場合に、赤字企業だからとか所得が低いからということはなく、皆さんから一律にお支払いいただいております。そういう意味合いで考えておりますので、ご協力をいただきたいと思います。
ただ、みやぎ発展税のときは、同じ税でも、一定の資本金、また一定の法人所得があるところにだけ限定いたしましたので、そういうバランスは県としては配慮しているつもりだということであります。ぜひご理解をいただければと思います。
◆Q
王城寺原演習場で始まった日米共同訓練の開始式で、「信頼してくれという言葉だけでは日米同盟は維持できない」と幹部自衛官が発言した。この件について自衛隊出身である知事の感想を伺いたい。
■村井知事
わたしは、もっともな発言だと思います。日米安全保障条約に基づいて、いざというときには汗を流すだけでなく、血を流すこともあるわけですので、言葉だけではだめだ、中身が伴わないとだめだというのは、これは一般論として当然のことではないかと、わたしは思います。
おっしゃった方がどういう意図を持ってお話しになったのかは分かりません。ただ、わたしは、一般論としてお話しになったとするならば、これは当然の、当たり前のことをおっしゃったのではないかと思います。特定の誰かを批判しようと思ってお話しになったのではないと、わたしは解釈しております。
◆Q
鳩山首相の発言を批判しているようにもとられる内容だと思う。一般的に考えたらそういったことを指したコメントのように聞こえるが、それでももっともな発言と考えるか。
■村井知事
一般論としては、もっともな発言だということです。鳩山総理の発言を指して、鳩山総理の考え方が間違っている、やり方が間違っているという意味でおっしゃったのならば、それは問題があろうかと思いますが、わたしはそこまでその連隊長の方とお話はしておりませんので、どういう意図を持ってお話しになったか分かりませんが、あいさつの中で一般論としてお話しになったのならば、これは当然のことではなかろうかと、わたしは思います。
◆Q
その連隊長は、北澤防衛大臣から注意という処分を受けたが。
■村井知事
それは、防衛省のトップの判断次第ではないでしょうか。わたしならば、処分はしなかったと思います。
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