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ニュース速報

中村法務政務官の若き妻 ″DV生き地獄で自殺″

娘の夢かなえたい 中村法務政務官の妻、瑞惠さん自殺から4年
両親らが基金、奨学生10人誕生 法曹めざす女性支援司法試験に2人合格


 法務大臣政務官を務める民主党の中村哲治参院議員(県選挙区)の妻、瑞惠さんが35歳の若さで平成18年4月8日に自殺してから、今年で丸4年になる。遺族や友人、関係者らは司法への志半ばにして命を絶った瑞惠さんの思いを少しでもとどめようと特定非営利活動法人「瑞惠奨学基金」を設立、法曹界を目指す女性のための奨学金制度を発足させ、運用を始めた。これまで10人の奨学生が誕生、うち2人が司法試験に合格している。遺族は「法科大学院の入学式から5日後に自ら命を絶たなければならなかった娘の遺志を、多くの人に伝えていきたい」と話している。
 瑞惠さんは昭和46年1月8日生まれ。大阪府立大手前高校を卒業し、早稲田大学第一文学部文学科に進学。坪内逍遥を研究し、在学中に「準ミス早稲田」に選ばれるなど美人で人気者だった。
 卒業後は東京都庁に入都、教育庁に所属し、義務教育課程の就学援助や生涯教育の広報などに従事。平成7年に国家試験の政策担当秘書に合格し、12年には衆院議員の政策秘書として勤務した。
 翌13年にこの衆院議員と大学の同級生だった中村氏と出会い、15年10月に結婚。翌月の衆院選(奈良2区)では中村氏は当選したが、17年9月の郵政解散選挙で落選。このため、中村氏の政治活動を支えようと司法試験を目指し勉学、関西大学法科大学院に合格し、翌18年4月3日に入学式に出席したが、その5日後に自殺した。
 NPO法人「瑞惠奨学基金」は、父で元参院議員の坪井一宇(かずたか)さん(70)、母の瑞穂さん(64)夫婦=大阪市鶴見区=が、法曹界を目指した瑞惠さんの遺志を継いで、瑞惠さん自身が貯めていたお金と多数の人々の厚志で、経済的に援助を必要とする法科大学院女子学生のために20年4月に設立。
 奨学金として1人20万円を贈呈するもので、これまで20、21年度に5人ずつ計10人の奨学生が誕生、うち2人が司法試験に合格している。今年度も8月から各大学で奨学生の募集を始め、岩村等・大阪経済法科大学学長補佐ら選考委員による論文選考を行い、決定するという。
 同基金理事長でもある瑞穂さんは「急逝した娘、瑞惠の遺志をなんとか形のあるものとして残そうと、支援していただいた皆さんのおかげで基金を設立することができた。今後も法曹界を目指す女子学生の役に立てれば」と話している。
 「瑞惠奨学基金」の問い合わせは、同事務局TEL 06(6913)5010へ。[4月27日]

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中村法務政務官の若き妻
入学式から5日後に自ら命絶つ DV生き地獄で自殺
生活費8カ月2万円 遺族友人「謝罪なく許せない」


 法務大臣政務官を務める民主党の中村哲治参院議員(県選挙区)=写真=の妻、瑞惠さんが35歳の若さで平成18年4月に自殺したが、その大きな要因が中村氏の度重なるDV(ドメスティックバイオレンス)だったことが、遺族や友人らの証言で明らかになった。さらに、中村氏が衆院選に落選した17年9月から亡くなるまでの8カ月間、瑞惠さんは中村氏からわずか2万円の生活費しか受け取っていなかったことが、27日までの奈良日日新聞社の調べで分かった。中村氏は落選後も同党から収入があったといわれており、極めて無情で理不尽な対応に遺族らは今も怒りを抑えきれない。「自殺に追い込んだ中村氏からは、いまだにきちんとした謝罪の言葉もなく、国会議員はもちろんのこと人間として失格。決して許すことはできない」と語っている。また中村氏の行為は「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律」(DV防止法)に抵触する恐れもあり、中村氏の政治家としての資質が厳しく問われそうだ。
 遺族や瑞惠さんと親しかった友人など関係者の話によると、2人が出会ったのは平成13年。瑞惠さんが、当選を果たしたばかりの細野豪志衆院議員の政策秘書をしていた時に、細野氏と京都大学の同級生だった中村氏を知ることになり、15年10月に結婚した。
 翌月、中村氏は衆院選(奈良2区)で再選を果たしたが、17年9月の小泉純一郎首相(当時)による郵政解散選挙で落選。この落選が瑞惠さんの人生の歯車を大きく狂わせることとなる。
 中村氏は自身の落選の責任を瑞惠さんに押し付け、「瑞惠さんの出身校である早稲田大学OB会の応援が足りなかった。本当に運動をしたのかと、毎日、執ように問い詰めた」という。家庭内だけでなく、中村氏の実家でも瑞惠さんは選挙落選の責任を押し付けられ、中村氏の母親の前でも土下座させられたという。
 さらに、今でも遺族が大切に保管している携帯電話に瑞惠さんの友人と交わしたメールが残っており、度重なるDVを相談する内容も克明に記されている。「自身の落選で逆に責めたてられる日々。夫からの精神的なフォローも一切なく、娘にとって毎日が生き地獄であったに違いない」と瑞惠さんの母、坪井瑞穂さん(64)は涙ながらに語る。
 落選の後、中村氏は宗教団体で修養することを口実に、瑞惠さんに実家へ帰るよう命じ、瑞惠さんが命を絶つ18年4月までの半年以上にわたる別居生活を余儀なくされた。
 しかし、「浪人の身にある夫を少しでもサポートできるように」と司法の道を志すため、関西大学法科大学院を受験し合格、同年4月3日に母瑞穂さんと一緒に喜んで入学式に出席した。だが、その5日後に自殺したことになる。
 瑞惠さんの友人の1人は「殴られるなどのDVのほか、精神的な虐待が相当あったと聞いている。落選後からの半年間、どれほど傷つけられ、逃げ道をなくしてしまったか」と、涙ながらに当時を振り返る。
 また、他の友人は「夫が妻を守ってくれるどころか、土下座させられたと聞いている。自分の妻1人をも守れない人間が、国民のために何ができるというのか、大いに疑問だ」と憤りを隠せない。
 母の瑞穂さんは「当時のことは思い出したくない」としながらも「夫の落選で少し落ち込んでいるような様子は見受けられたが、それは夫婦のこと。あまり深く詮索(せんさく)することはしなかったし、すべきでないと思った。しかし、どれだけ瑞惠が追い込まれていたか、死後、メールやブログなどで知った。いまだに怒りが抑えられない」と、こぶしを握る。
 これについて中村氏は27日、電話での取材に応じないため、本紙記者が「DVは事実か」などとの質問状で回答を求めたところ、本人は否定せず、男性秘書を通じて「この件の取材には一切お答えできない」と極めて誠意のない対応に終始。
 この秘書に再三確認したところ、中村氏は「質問状に目を通したが、答える必要はない」と一蹴(いっしゅう)したという。[4月28日]


異常に神経質、金に執着
DV防止法に抵触か 自殺した瑞惠さん「みじめ」とメール
中村参院議員、逆ギレ

 法務大臣政務官の民主党、中村哲治参院議員(県選挙区)の妻、瑞惠さんの自殺の大きな要因が中村氏の度重なるDV(ドメスティックバイオレンス)だったことが分かったが、さらに瑞惠さんが自殺するまでの8カ月間、中村氏はわずか2万円の生活費しか渡していなかったことが、遺族らの証言で明らかになった。
 遺族や友人、関係者の話によると、中村氏は、衆院選に落選した直後の平成17年9月に宗教施設に入所、翌年2月まで自宅に戻ってこなかったといい、落選から瑞惠さんが自殺するまでの約8カ月間、瑞惠さんに渡した生活費は2万円のみだったという。
 ところが、瑞惠さんの父で元参院議員の坪井一宇(かずたか)さん(70)が瑞惠さんの死後に民主党本部関係者に確認したところ、県2区支部長を務めていたことから月額約50万円の収入はあったという。
 このことを知らなかった瑞惠さんは、関西大学法科大学院の受験勉強に必要だったテキスト代など学業道具の購入の一切を自身の貯金で賄っていた。
 当時、同党から支給されている事実を知らなかった一宇さんも、自身が教授として籍を置く大学に中村氏を客員教授として迎えるよう尽力し、瑞惠さんの大学入学式と同じ日の同18年4月3日に共に大学に初出勤。この時に「瑞惠に月々5万円だけは生活費として渡してやってくれないか」と頼んだという。
 しかし中村氏はこの日の夜、これから大学で学ぼうと意欲を燃やしていた瑞惠さんに対して逆切れし、これまで以上に激しく責めたといい、その5日後に瑞惠さんは、15階建てマンションの屋上から飛び降り自殺した。
 坪井さん夫婦によると、中村氏は「卵に日付を書く」、「酒やビール瓶に線を引く」などして管理していたという。また「人におごると機嫌が悪くなる」など、とにかくお金への執着心は尋常でなかったという。
 瑞恵さんが亡くなってから両親が遺骨の管理を申し出て、1年後に引き渡すとする和解書に合意したにもかかわらず、期限までに届けず、中村氏は再三の催促でようやく持ってきて、遺骨のすべてを置いていったという。
 瑞惠さんの友人の1人は中村氏について「几帳面で神経質な半面、無神経。瑞惠さんは特に異常に神経質なところを気にしていたようだ」と語り、最後に中村氏と会って帰ってきた時、「自分がみじめだ」とメールで送ってきたという。
 また、坪井夫婦によると、瑞惠さんの葬儀の時に、一宇さんが中村氏に「瑞惠は、君と結婚しなかったら長生きできたかもしれないなあ」と問い掛けたところ、中村氏は「そうですね」と無神経にも答えたという。
 「今もこの言葉が許せない。一人の人間として許せない」と一宇さんは憤りを隠せない。
 一方、一連の中村氏の妻瑞惠さんに対するDVとみられる行為は、平成13年に施行された「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律」(DV防止法)に抵触する恐れも出てきている。
 同法第1章総則の第1条に「配偶者の暴力とは、配偶者から身体に対する暴力又はこれに準じる心身に有害な影響を及ぼす言動をいう」とあり、中村氏の妻瑞惠さんに対する言動、行為はまさに同法違反の疑いが濃く、法務大臣政務官として、さらに国会議員・政治家として今後論議を呼びそうだ。[4月28日]

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″DV″で妻が自殺 本紙追及 中村氏、一切答えず
自殺直後にメルマガ 善人面で「負け組ゼロへ」
民主県連幹部だんまり

 法務大臣政務官を務める民主党の中村哲治参院議員の亡妻・瑞惠さん(享年35)が自殺したのは、中村氏から受けていたドメスティックバイオレンス(DV)が大きな要因だったことが、遺族らの証言で明らかになった問題で、中村氏は30日も秘書を通じて「コメントすることはない」と、肯定も否定も避け続けている。証言内容は政治家以前の資質が厳しく問われており、自ら真相を説明する気すらない姿勢は今後、各方面で批判を集めることが確実視される。
 落選はお前のせいだ―。遺族らによると平成15年に結婚した2人だったが、中村氏は17年の郵政解散選挙の衆院選(奈良2区)で落選。その原因を瑞惠さんに押し付ける形でDVはエスカレート。瑞惠さんは18年4月、自ら命を断った。
 この問題について奈良日日新聞社は、証言内容に基づき中村氏に事実確認を再三にわたって求めているが、「コメントすることはない」と、否定も肯定もせず、だんまりを決め込んでいる。
 これについて、民主党県連幹部らに質問したところ「コメントは差し控えたい」(藤野良次県連幹事長)、「夫婦間の問題はプライベートな事柄」(大西孝典衆院議員)、「個人的なことであり、事実関係もわからない」(吉川政重衆院議員)、「直接の回答はいたしかねます」(前田武志参院議員)との回答。
 前川清成参院議員は「万一、証言が事実であれば国会議員、法務大臣政務官、人間としてもその責任は極めて重い。ただし、友人として信じている」と語ったが、県連代表の滝実衆院議員、国土交通副大臣の馬淵澄夫衆院議員からは全く回答はなかった。
 また、岡史朗公明党県本部代表は「事実関係をすべて把握しているわけではないが、政治家のプライバシーはあってないようなもの。最高のモラルが求められて当然。社会的意義が大きい以上、自身の言葉で説明をされるべき」とコメントしている。
 当然ながらDVは犯罪。プライベートな問題であっても、公人として、国会議員をはじめ政府の要職となる法務大臣政務官を務める資質があるか、進退を含めて問われている状況。にもかかわらず、証言の事実を否定も肯定もしない中村氏の姿勢には大きな疑問が残る。政治家として有権者に真相を説明し、筋を通すことが強く求められる。
 一方、中村氏は18年4月8日の瑞惠さんの死後、まだ四十九日も終わらない同月27日の支援者らへ送信するメールマガジンに、瑞惠さんの自殺は病が原因、「負け組ゼロ」社会へ政治家として取り組んでいくとの内容を載せていたことが分かった。
 自分の妻を亡くし、まだ20日もたたない中で、本来は喪に服して妻の遺徳を偲(しの)ぶのが常識。しかし、それどころか中村氏は自らのDVを棚上げして、支援者には妻の病を共に乗り越えてきた善人をアピール、政治家として歩む決意をするなど、人間として信じ難い言動に、さらに批判の声が高まりそうだ。 [05月01日]

主要ニュース

「健康に不安」75%も 県内看護師をアンケート調査

 県内の医療機関に勤務している看護師のうち4人に3人が健康に不安を抱えていることが20日、分かった。「医師・看護師の増員を求める県実行委員会」(上村啓子委員長)のアンケート調査で明らかになった。人員が少なく、仮眠・休憩時間が取れない夜勤や、有給休暇が少ないことなどが背景にある。調査では、人員の少なさや業務が過密になっていることなどから、十分な看護ができていると解答したのは全体の1割にとどまり、県内の看護師の増員や職場環境の改善の必要性などが浮き彫りとなった。 [05月21日]

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奈良市観光特別大使・奈良日日新聞イメージガール
風香さんも平城遷都1300年祭を積極的にPR

奈良市の観光特別大使で、奈良日日新聞のイメージガールをつとめる人気アイドルレスラー風香さんも、ふるさとの奈良で開催される平城遷都1300年祭を積極的にPRしている。せんとくんと一緒に東京日本橋にある奈良まほろば館を訪問。「歴史に彩られた奈良は、日本のふるさと。文化財だけでなく、おいしい食べ物があることを知ってほしいですね」とにっこり。「少しでも多くの人に奈良に訪れてもらえるように頑張ります」と気合を込めた。

風香さんプロフィール
小学校から高校までを奈良市で過ごした。プロレスラーを志して平成15年に上京し、翌16年にプロデビューした。アイドルレスラーの地位を確立するとともに、テレビや雑誌などでも活躍。今年から世界のリングでも戦う。 いつも一生懸 命、クリーンなファイトを展開する姿勢を本紙も応援。風香さんのますますの活躍を期待したい。
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