福岡県町村会による裏金接待で3月に懲戒処分を受け、退職した松家繁元県商工部長が県の推薦で翌4月に県出資の財団法人福岡県産業・科学技術振興財団(福岡市)の専務理事として天下りしていた問題で、麻生渡知事は22日、同県大野城市内で報道陣の取材に応じ、「きちんと処分した。(県民からの)批判はあるとは思わない」と述べ、再就職させたことに問題はないとの認識を示した。
財団の理事長を務める知事は「財団は技術開発政策などに取り組んでおり、彼(松家氏)の能力を生かしたいと考えた。一回処分したら、その人はずっと使わないという、もったいないことはできない」と語った。
=2010/05/23付 西日本新聞朝刊=