【ニューデリー=武石英史郎】インド南部マンガロールの空港で22日朝、インド航空系列の旅客機が着陸に失敗し、大破、炎上した事故で、インド政府当局者は、乗客・乗員166人のうち8人を救出したと発表した。現地の救助隊は同日夕までに146人の遺体を収容。死者数は計158人に上るとみられている。
同空港の滑走路は10日前に運用が開始されたばかり。PTI通信などによると、同機は滑走路上の着陸予定地点を大幅に飛び越して着地し、停止できないまま、滑走路脇の着陸誘導装置に衝突した後、空港敷地のフェンスを突き破って、200〜300メートル下のがけ下に転落した。機体は真っ二つに折れ、生存者は割れ目から自力で脱出したが、その直後に機体は火に包まれたという。
事故機はインド航空傘下の「エア・インディア・エクスプレス」が運行するドバイ発マンガロール行きのボーイング737―800型機。乗客は全員インド人だった。