警視庁は、およそ1年前に公訴時効が成立していたにもかかわらず、立川署が30代の暴力団関係者の男性を誤って逮捕したと発表しました。警視庁は男性を釈放し、謝罪しています。
立川警察署は18日、30代の暴力団関係者の男性を、2006年6月に埼玉県内で知人の男性に対し暴力団の名前を示して金を要求したとして、暴力行為法違反の疑いで逮捕しました。しかし19日、東京地検立川支部に送検した際に、検事が公訴時効の3年を1年近く過ぎていることを指摘。警視庁は逮捕から24時間以上たった後に男性を釈放し、謝罪しました。
警視庁によりますと、逮捕状請求の際に立川署の署長など複数の幹部が書類を決裁しましたが、時効が成立していることに誰も気付かず、また、逮捕状を出した立川簡易裁判所も見落としていたということです。
警視庁は、「時効の確認を怠ってしまった。二度とこういうことが起こらないようにしたい」としています。(20日00:46)