2010年3月25日 22時38分 更新:3月26日 0時22分
政府が米軍普天間飛行場移設先として沖合の埋め立てを検討している与勝半島・米軍ホワイトビーチがある沖縄県うるま市で25日夜「与勝海上基地建設に反対するうるま市民総決起大会」があった。500人収容の会場は多数の立ち見も出て、関心の高さを示した。
元県議らが19日に発足させた「与勝海上基地建設計画に反対する市民協議会」が主催。民主、共産、社民のほか、地域政党の沖縄社会大衆党も参加した。
協議会の富山光枝共同代表は「同じ反対集会をまた開くとは思っていなかった。市民を愚弄(ぐろう)するにもほどがある」と怒りを表明。大会は「沖縄をもてあそぶ政治に抗議する。海の喪失は沖縄の死をも意味する」などとする反対決議を採択し、与勝海上基地計画の撤回と普天間飛行場の返還を求めた。
政府はホワイトビーチがある与勝半島沖を埋め立てて人工島を造成し、普天間代替施設として滑走路を整備する計画を検討。那覇市の航空自衛隊那覇基地と米軍那覇港湾施設(那覇軍港)も移設し、米軍と自衛隊の共同使用を想定している。
これに対し、うるま市議会は19日に移設反対の意見書案を全会一致で可決し、島袋俊夫市長も反対を表明している。【扇沢秀明】