口てい疫 ワクチン接種始まる
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口てい疫 ワクチン接種始まる

5月22日 19時9分

宮崎県で発生が相次いでいる家畜の伝染病、口てい疫の問題で、宮崎県と農林水産省は、感染の拡大を防ぐため、発生地から半径10キロ以内のおよそ16万5000頭の家畜を対象に、国内では初めてワクチンの接種を始めました。

このうち、宮崎県木城町の豚を飼育している農場では、22日昼ころ、マスクや白い防護服に身を包んだ獣医師や県の職員などが、箱に入ったワクチンを運び込み、豚への接種を行いました。宮崎県内では口てい疫の感染が2市5町に広がり、歯止めがかからないため、国は発生地から半径10キロ以内のすべての牛や豚などにワクチンを接種したうえで処分する方針を決め、関係する自治体の理解が得られたことから、22日からワクチンの接種が始まりました。国内で口てい疫の対策でワクチンの接種が行われるのは初めてです。農林水産省によりますと、ワクチンの接種の対象になる家畜はおよそ16万5000頭で、22日は現地で同意が得られた木城町と高鍋町のあわせて6か所の農場で、およそ1万9000頭の豚を対象に行われているということです。宮崎県などはおよそ30人の獣医師を確保し、感染の拡大をより効果的に抑え込むために、対象地域の周辺部から中心部に向かって農家の同意を得ながらできるだけ早くワクチンの接種を進めたいとしています。