種牛も口てい疫感染の疑い
K10046123711_1005220520_1005220526
最新ニュースはNHKニューストップへ
※ すべての機能を利用するには、JavaScriptを有効にしてください。

種牛も口てい疫感染の疑い

5月22日 5時14分

口てい疫の感染が広がっている宮崎県で、感染から守りたいとして離れたところに移していた特産の「宮崎牛」の種牛6頭のうちの1頭に感染の疑いがあることがわかりました。農林水産省では、この1頭を処分し、残りの5頭は処分せずに、毎日、健康状態を確認していくことになりました。

口てい疫の感染が拡大している宮崎県では、当初、特産の「宮崎牛」の繁殖に使う種牛55頭すべてを高鍋町にある県家畜改良事業団で飼育していました。しかし、周辺の農場で感染の疑いがある牛がみつかったことから、今月13日、種牛の中でも特に価値の高い6頭だけは感染から守りたいとして、特別に20キロ離れたところに移して飼育していました。農林水産省によりますと動物衛生研究所で6頭の検査をしたところ、このうちの1頭が口てい疫に感染した疑いがあることがわかり、農林水産省は、この1頭を処分することを決めました。また、同じ施設で飼育しているほかの5頭の種牛は通常は、処分の対象になりますが、これまでの検査で感染の疑いはなく貴重な種牛でもあるので、処分せずに毎日検査を行うなどして健康状態を確認していくことになりました。ただ、感染していることがわかれば、その時点で処分することになるということです。宮崎牛の種牛は55頭いますが、この6頭以外は感染の疑いがあるとして、すでに処分することが決まっています。子牛は宮崎県だけでなく各地に出荷され宮崎牛をはじめ、松阪牛や佐賀牛といったブランド牛に育てられているため、最後の6頭の中から感染の疑いで処分される牛がでたことは、全国の畜産関係者に大きな衝撃を与えています。