宮崎県内で家畜の伝染病、口てい疫の感染が相次いでいる問題について、鳩山総理大臣は記者団に対し、「これ以上、感染を広げないために政府全体で対処する。現地に副大臣と補佐官を派遣したので、状況を聞いて、必要があれば現地入りを考えたい」と述べました。
そのうえで、鳩山総理大臣は「予備費の使用は、迅速性が求められているときには正しい判断ではないか。これから、現地に入って情報を正確に把握するなかで必要な措置をとっていく。額の問題はこれからだ」と述べ、今年度予算の予備費から拠出する考えを明らかにしました。また、記者団が「対策本部の設置が遅かったのではないか」と指摘したのに対し、鳩山総理大臣は、「風評被害を考えていた。必要以上に、さまざま、風評が立つと、そのことで農家がたいへん困るという状況があった。したがって、政府として、まずは関係省庁の間の連絡会議で事を運んできた。ただ、万全を期していながら、感染の広がりを止めることができていない現実がある。風評被害以上に、正確に、国民に、事実を知っていただくことがより重要だと判断した」と説明しました。