宮崎牛種牛「忠富士」を処分
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宮崎牛種牛「忠富士」を処分

5月22日 20時51分

口てい疫の感染が広がっている宮崎県で、出荷される子牛の90%ほどを生産していた種牛6頭のうち、感染した疑いがある1頭が、22日夕方、処分されました。処分されたのは宮崎牛の主力の種牛6頭のうちの1頭、「忠富士」です。

農林水産省が6頭の検査をしたところ、忠富士が口てい疫に感染した疑いがあることがわかり、宮崎県は、22日夕方、忠富士を西都市の農場で処分したことを明らかにしました。忠富士は、体が大きく多くの肉がとれて肉質も安定していることから2年ほど前から注目を浴び、今では、宮崎県内で最も農家の人気が高い種牛に成長していました。しかし、口てい疫の感染が広がったことから、宮崎県は、今月13日、感染から守りたいとして飼育していた高鍋町の施設からおよそ20キロ離れた西都市の山あいの農場に、特別に移していました。宮崎県は残りの主力の5頭は処分せずに毎日、健康状態を確認することにしています。また東国原知事は、22日午後、すでに処分されることが決まっているほかの種牛49頭についても健康状態の確認を続けることで処分を免れることができないか国に要望する意向を示しました。宮崎牛の種牛から生産される子牛は県内外に出荷され、宮崎牛のほか、松阪牛や佐賀牛といったブランド牛に育てられるため、忠富士の処分は、全国の畜産関係者にも大きな衝撃を与えています。