宮崎県内で相次いでいる家畜の伝染病「口てい疫」への対策として政府が決めた家畜へのワクチンの接種について、現地対策チームの山田農林水産副大臣は、20日のうちに接種を始めるのは難しいという認識を示しました。
この問題で政府は、感染が集中している川南町の周辺を対象に、口てい疫の発生地から半径10キロ以内では、すべての牛や豚にワクチンを接種したうえで処分することや、半径10キロから20キロまでの地域では、感染を避けるために成育前の牛や豚も早期に出荷してもらうといった新たな対策を19日に決めました。このうち家畜へのワクチンの接種について、山田副大臣は20日朝の記者会見で「ワクチンは到着しているが、接種を行う獣医師がまだ到着していない。きょうじゅうのワクチン接種の開始は難しい」と述べ、ワクチンの接種は21日以降になるという見通しを示しました。