口てい疫 牛乳配達にも影響
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口てい疫 牛乳配達にも影響

5月21日 20時42分

口てい疫の感染の疑いが確認された農場のうち、全体の80%以上が集中する宮崎県川南町では、暮らしに欠かせない牛乳を配達する会社にも深刻な影響が広がっています。

このうち、宮崎県川南町で牛乳の製造や配達を行っている会社では、口てい疫の感染の疑いが確認された先月から、車や配達する人の手足の消毒を徹底しながら牛乳を届けています。それでも、会社には「感染を防ぐため、配達に来ないでほしい」といったキャンセルの連絡が、農家を中心に毎日相次いでいるということで、今月の売り上げは去年の3分の1ほどに落ち込む見込みです。また、原料の代金の支払いや運転資金の借り入れの返済が滞っているため、今月に入ってから従業員13人のうち3人をやむをえず解雇したということです。会社の役員を務める三浦活也さんは「このままでは廃業しなければならない。国や宮崎県には畜産農家以外への支援も考えてほしい」と話しています。宮崎県によりますと、口てい疫の発生以降、県内の銀行や商工会などに寄せられた中小企業からの相談件数は、200件以上に上り、多くが売り上げの減少や融資の相談だということです。