2010年5月19日
体を張ってきた自負がある。「50歳までもたないんじゃないか」。自分でそう思っていたという「政界の暴れん坊」だが、81歳の今も、なお気力充実。雑誌取材などのほか、月に3、4本のテレビ番組収録をこなす。撮影が2時間を超えても、「なんでもない」と余裕だ。
豪快そのもの、という印象があるが、もともと、酒もたばこもやらない。朝5時半に起きて夕方6時半には寝てしまうといい、生活リズムは健全そのもの。食事面も、以前は肉類を中心に好き放題「食いまくってた」というが、今年に入って医者の注意で見直した。
「温野菜を、丼一杯食べてます。あとはとにかく、よく歩いている。3〜4カ月で体重が10キロ減って、今はちょうど70キロ。ものを考えるのも行動も、スピーディーになった」
1月には、オバマ氏も米大統領選で活用した簡易投稿サイト「ツイッター」での「つぶやき」を始めた。事務所の人からの提案がきっかけ。投稿に便利な多機能携帯電話「アイフォーン」も購入した。「あのハマコーとインターネット」という意外な組み合わせが受けたのか、大人気に。読者登録したネットユーザーは、15万人を超えた。
「ツイッターは、すぐにまけるビラみたいなもの。カネもかからない」とご満悦。写真撮影をお願いすると、アイフォーンを手に、グッとポーズを決めてくれた。
(文・小宮山亮磨 写真・高波淳)
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はまだこういち 1928年、千葉県生まれ。同県富津町(現・富津市)議、県議を経て、69年に衆院議員に。自民党副幹事長や衆院予算委員長などを歴任。93年に政界から引退した後も、「政治活動家」として、テレビなどに登場し続ける。著書「ハマコーだう! ツイッター人心掌握術」(講談社)を5月下旬に発売予定。