「いらっしゃ〜い」のポーズで落語会「桂三枝の笑宇宙」をＰＲした桂三枝

◆　明治神宮の写真でパチンコで８連チャン　◆

　落語家・桂三枝（６６）が、誕生日の７月１６日に大阪・京橋花月で創作落語を口演する独演会「桂三枝の笑宇宙」を開くことになり２１日、大阪市内で会見した。今後、取り組んでみたい創作落語の題材を聞かれるとパワースポットと即答。理由を「明治神宮の写真のおかげで、パチンコで８連チャン。その効果を実感しましたので」と明かして笑いを誘った。

◆　「自分の名が後に残れば嬉しい」　◆

　前人未到の２２０もの創作落語を生み出してきた三枝の次作の題材は、何らかの力を与えてくれるといわれる名所の総称である「パワースポット」になりそうだ。

　きっかけは知人から送られてきた東京・明治神宮の写真だった。同神宮がパワースポットであることから、携帯の待ち受け画像に設定。すると、すぐに効果が表れた。

　「たまたま空き時間ができて、めったに行かないパチンコに行ったんです。そしたら、たった５００円で人生初の８連チャン。威力がすごいなと思いまして、これをネタに作ってみようかと」

　創作落語は、無限に広がり続けるというのが持論。ほかにもネタの候補はいくつかあるようで、今後も月１本ほどのペースで作り、３００作を目指したいと意気込む。

　「落語家となったからには、自分の名前とか作品が後の世に残ればうれしい」。その思いから精力的な創作活動を続けているだけに「パワースポット」という落語が披露される日も近いはずだ。

森羅万笑

[ 2010年5月22日付 ]