麻生知事、福岡アジア特区実現を要請

　福岡県の麻生渡知事らは２２日、古川元久国家戦略室長（内閣府副大臣）と福岡市のホテルで意見交換し、アジアと連携して福岡地域を発展させるための「福岡・アジア国際戦略特区」の実現を要請した。会談は政府が６月の成長戦略取りまとめに向け、地方代表の意見を聴くのが目的。

　麻生知事は「アジアとともに発展していくのが地元の一致した希望だ」と指摘。吉田宏福岡市長は、韓国・釜山市との国境を越えた経済圏形成の取り組みを紹介した上で、「政府のプロジェクトとして特区に取り組んでほしい」と述べた。

　これに対し、古川国家戦略室長は「総合特区の考え方は新成長戦略の大きな柱だ」と話し、前向きな姿勢を示した。