行橋市南泉、市立泉小学校3年、木村仁(じん)君(8)が今月9日に東京・国立競技場代々木第2体育館であった第26回全日本硬式空手道選手権大会(全日本硬式空手道連盟主催)の小3の部Bで優勝し、20日、八並康一市長に報告した。
木村君は4歳の時に近所の道場で空手を始めた。体が柔らかく、足が身長よりも高く上がり、防具を付けた相手の顔を狙う「上段後ろ回しげり」が得意。
今大会、3年生は出場者が50人以上と多かったため、AとBの2グループに分かれて争った。木村君は1回戦で身長約155センチの高学年並みの大柄な選手に勝って波に乗り、一気に頂点に立った。2回戦で見事な上段後ろ回しげりを決めた際は会場がどよめいた。
父修さん(37)らと市長室を訪ねた木村君は試合モニターを見せながら「1回戦はちょっとビビッたが、あとはそんなに大したことなかった」と笑顔を見せた。11月に豪州である国際硬式空手道選手権への出場権を得たが、旅費が自己負担なため出場は難しそう。「国際選手権に出られないのはちょっと残念ですが、K1選手を目指して練習します」とハキハキと語った。
八並市長は「相手に向かって飛び込んでいく時のスピードがすごい。努力のたまものでしょう」とたたえた。【降旗英峰】
〔京築版〕
毎日新聞 2010年5月22日 地方版