トップページの中の卒業生紹介の中の新垣 慶一郎 さん/卒業生インタビュー

「地方からWebを動かす」首都圏にはない可能性が地方にはある

株式会社DAZZ-STYLE代表

新垣 慶一郎さん

転職 会社員 → Webディレクター
受講したコース デジタルデザイン専攻 Webディレクションパック
(現:Webデザイナー プロフェッショナルコース)

熊本県でWeb関連の会社をやっています

2009年2月に、熊本県で「株式会社DAZZ-STYLE」を設立し、企業のIT導入のお手伝いや、官公庁関係のWeb制作やディレクション、データベース構築まで様々な業務を行なっています。以前は、ブランド品の買取販売店で鑑定士をしていました。

デジハリ・オンラインスクールとの出会い

当時勤めていたブランド店のショッピングサイトをリニューアルしていた時、仕事を頼んでいたWebサイト担当の友人に不幸があったんです。すごくショックで、ぼんやりと今後のことを考えながらWebサイトを巡っていたら、たまたまデジハリ・オンラインスクールのサイトが目に入ってきて。そして、そのまま『へぇ…インターネットで勉強出来るんだ。こんな授業なんだ。じゃあ申込もうかな。』と、いった感じでいきなり入学しちゃいました。

オンライン講義などカリキュラムを見て「面白い」と思ったのもあるのですが、正直、勢いで申込んだ感が強いです(笑)。でも、あの時デジハリのサイトを見てなかったら今のようにはなれなかったと思うので、なんだか不思議な縁を感じています。

仕事中、会社のパソコンでライブ授業を受講

▲ライブ授業の担当だった栗谷講師(左)と。「地方出身の先生の言葉だったからこそ、より一層深く響いたのかもしれません。」

デジハリ・オンラインスクールでの学習は、仕事と両立して進めました。ライブ授業のスタートは、夜20時からだったので、「会社の役に立てますから!」と、社長にお願いして、会社のパソコンで講義を受けました。

ヘッドフォンつけて授業を受け、お客様が来たら授業を抜けてブランド品を査定。査定が終わったら講義に戻るという感じです。途中聞いていなかった部分は、オンデマンド講義(※)を受講して後から復習しました。

ライブ授業では、Web制作についての知識はもちろん、他にもWeb業界で仕事をしていく上での「姿勢」も教わりましたね。
授業中に栗谷講師が「Web 業界には、圧倒的に『ディレクター』というポジションが足りない」という話をされて、「じゃあ、これから学ぶ僕でも、ディレクターになれるんだ!」と、感じたのを、今でも覚えています。その時はまだ実感がなかったのですが、実際に現場に出てみたら、まさにその通りでした。

※オンデマンド講義…ライブ授業を録画した授業

Webの知識が広がり、売上は10倍に!

学習を始める前は、手打ちでページの制作や更新をしていました。外注のWebデザイナーさんが作ってくれたソース(※)をコピー&ペーストし、ひとつ一つ商品の数を増やしたり、日記を更新したりしていたんです。今改めて当時のソースを見たら、きっと酷いものですよ(笑)。本当、地道な作業でした。

でも、学習が進んでWebの知識が広がると、今までの作業に無駄があったことや、別の方法があることに気付いたんです。

例えば、「プログラム」でどんなことができるかを知ったことで「だったら“クリックひとつで簡単にオークション”に出品することもできるのでは?」という、アイデアが出てきました。アイデアがまとまったところで、プログラマーの方と組んで、システムを構築しました。
実際にオークションへ簡単に出品できるシステムを作って運用したのですが、このシステム使ってから、月100万円前後くらいだった売上が、あっという間に10倍ぐらいに伸ばせたんです。

※ソース…HTMLなどWebの元になるテキストデータ

心機一転、Webディレクターに

▲宇城市松橋総合体育文化センター
ウイングまつばせ(http://www.uki-wing.jp/)

しばらくはブランド品買取販売店に勤めていましたが、自分のやりたい事とのズレを感じはじめて、心機一転Web業界に飛び込みました。
その後、縁あって熊本県宇城市にある総合体育文化センター『ウイングまつばせ』のWebサイト制作と、システム・データーベース構築に携わることになりました。

この仕事を受けるにあたり、「まず現場を知らねば。」と感じたので、『ウイングまつばせ』の受付で案内をしたり、設備利用予約の電話対応をやったり、施設の管理をしたりというのを、1ヶ月ぐらい続けました。

その中でこの業務はパソコンで、この業務は人の手で、と見直して、新しく構築するシステムの中に組み込みました。
この設計段階では、今までの職業での知識や経験がとても役に立ちましたね。他業種で経験したこともWeb業界においては無駄にはならないんですよ。ちなみに、このシステムは、設備予約システムや施設空き状況検索システムとして、現在も運用されています。

熊本で見た、地方Web業界の現状

『ウイングまつばせ』のシステム構築をしたプログラマーのひとりは、先ほど話したオークションのシステムを作った大学生(当時)の子で、彼にはWeb上で動く、施設の「空き情報検索」をするシステム構築を手伝ってもらいました。
彼が通っていた大学の生徒達と交流したり、熊本の人達と仕事をしたりするなかで感じたのですが、地方のデザイナーや学生達も、最新の技術や知識をちゃんと持っているんです。

でも、いざ就職や仕事を探すとなると、みんな福岡や大阪・東京などにいってしまって、地方が育たない。それじゃ、ダメなんですよね。

地方だからこそ、チャンスと魅力がある

「地方には、仕事や人材がない」なんて言われることもありますが、実際は違うと思うんです。熊本で仕事をするなかで感じたのは、地方は企業とデザイナー達との「接点」が少ないという事。

しかし、本当は企業が求めるスキルを持った「人材」も、デザイナーやプログラマーが求めている「仕事」も、ちゃんと地方あって、ただそのふたつをつなぐ線が少ないだけなんです。
そして、そのふたつを繋ぐ線こそが、僕がデジハリ・オンラインスクールで学んだプロデュースやディレクションです。

「仕事が多そうだから東京・大阪へ就職」という風になりがちですが、地方にも人材や仕事の案件はあります。それに、地方には、地方にしかない魅力やチャンスがあるんです。
僕は、地元の熊本に愛着があるので、熊本からWeb業界を活性化できるよう頑張っていこうと思っています。ぜひ地方在住のみなさんも頑張ってください。

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