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【口蹄疫】農水相発言で迷走、遅れた接種

2010.5.22 12:16
口蹄疫対策本部の会議のため官邸に入った赤松広隆農水相=19日午後、首相官邸(酒巻俊介撮影)口蹄疫対策本部の会議のため官邸に入った赤松広隆農水相=19日午後、首相官邸(酒巻俊介撮影)

 口蹄疫発生現場半径10キロですべての牛や豚の殺処分を前提としたワクチン接種が22日、ようやく始まった。赤松広隆農水相は3日前の段階で開始の意向を示していたが、殺処分の補償額について「牛1頭60万円、豚3万5千円」などと発言したことで、地元から反発を受けて開始がずれ込んだ。発言は撤回した形になっているが、地元関係者からは「どうして軽々しく数字が飛び交うのか」と不信の声も上がっている。

 「おおよそ牛については60万ちょっと、豚については3万5千円前後…」

 今月19日、赤松農水相は記者会見で、農家に対する殺処分の補償についてこう説明した。すると地元は即座に反発した。

 「牛や豚にもいろいろな種類や品質がある。200万円以上の牛もいるのに、どうして一律なんだ」

 赤松農水相は翌日早々に、この金額を事実上、撤回。補償額を明示せず、家畜の時価に応じて決めるという姿勢をはっきり打ちだした結果、地元にも受け入れられた。しかし、同日午前の会見では「平均価格を取れば、大体、予算額は分かってくる。そういう意味で(60万などと)言っているので、統一価格でやるなんてことは言っていない」と不満げな表情も見せた。

 農水省幹部はこう言う。「あの数字にもともと意味はない。会見の時は、詳細が固まっていなかったのに、誰かがレクチャーした例示的な数字を、大臣が口にしてしまっただけ」

 そもそもワクチン接種など今回の対策は官邸主導。このため、農水省と財務省で細部を協議している途中に対策のスキーム(枠組み)が公表されるなど「主導権を官邸に握られ、大臣は功を焦って補償額を勝手に示そうとした」との声も関係者間で漏れる。

 「政治主導はいいが、地元との軋轢の原因になってはしょうがない」。別の農水省幹部はこうため息をついた。

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口蹄疫対策本部の会議のため官邸に入った赤松広隆農水相=19日午後、首相官邸(酒巻俊介撮影)
口蹄疫対策本部の会議のため官邸に入った赤松広隆農水相=19日午後、首相官邸(酒巻俊介撮影)
衆院本会議で趣旨説明をする赤松広隆農水相=20日午後、国会・衆院本会議場(酒巻俊介撮影)

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