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FIFA公認W杯世界地図苦戦…買って!

 国際サッカー連盟(FIFA)からサッカーW杯南アフリカ大会の公認グッズとして世界地図の販売権利を取得した松山市(愛媛)の会社が20万部を作製したものの、独自の販売ルートがなく、21日までに売れたのは1万部。約19万部の在庫を抱え、「誰でもエエから買ってくれませんか?」と悲愴(ひそう)に訴えた。トントン拍子にライセンス契約までこぎつけたが、地球上で唯一の世界地図も単なる“宝の持ち腐れ”になってしまうかもしれない。

 サッカーW杯史上初めてオフィシャルライセンス商品として採用された世界地図が大ピンチに陥った。

 開発したのは松山市にある、その名も「世界地図」という会社。社員は5人。4年前に設立され、学校教材に使う世界地図を販売してきた。09年10月、都内で開催された雑貨品の博覧会に出展した際に、他のブースで南アフリカW杯の公認グッズを販売しており、触発された。

 世界地図の松岡功社長(66)は「サッカーは世界共通だ。世界地図はいける」と思い立ち、FIFAオフィシャルライセンスの申請をし、10年1月には許可がすんなり下りた。南アフリカW杯の出場32カ国に地図上でサッカーボールのマークをつけて、1次リーグと決勝トーナメントの対戦表を掲載。過去の全大会の開催地と上位3チームの記録もある。1部500円だ。

 FIFAのロゴマーク、金色の優勝トロフィー、南アフリカ大会のマスコット「ザクミ」もプリントされた世界地図は地球上でこれしかない。「でも、ネコに小判とはこのことですわ。エエもんやけど売り方がわからん」と松岡社長は肩を落とす。これまで学校や地方自治体、一般企業を相手に注文販売で販路を拡大し、収益はカンボジアなどの井戸掘り資金に回し、今回も「100万部は売ってもっと井戸を掘るぞ」と意気込んでいた。ところが日本語版17万部、英語版3万部のうち、まだ1万部しか売れていない。

 日本サッカー協会幹部は口々に「これは素晴らしい。外国人に絶対ウケる」とほめてくれたが、具体的な南アフリカへの販売ルートはない。販売権利は14年ブラジル大会もある。「誰か買ってくれる方いませんか? 絶対エエもんですから」と松岡社長は必死で訴えていた。【寺沢卓】

 [2010年5月22日9時33分 紙面から]


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