ホーム > 報道・広報 > 大臣等記者会見 > 赤松農林水産大臣記者会見概要
日時 | 平成22年5月21日(金曜日)9時05分~9時37分 於:本省会見室 |
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冒頭発言 主な質疑事項 |
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大臣
それでは、私の方から、先に、いくつかのご報告を申し上げます。
なお、ちょっと、9時30分過ぎから、別の用務がありますので、30分ぐらいでということでお願いします。
まず、一つは、水産白書が今日閣議決定されまして、中身については省略しますけれども、この間の、これ、21年度の水産白書ですから、この間のマグロの問題や、あるいは、鯨類捕獲調査を巡る問題、こういうトピックスも取り上げておりまして、少し、旧来の書き方、中身とは変えておりますので、また、ご参照いただければというふうに思っております。
それから、これに関連して、宮原(水産庁資源管理部)審議官にメキシコに行っていただきまして、私とマジョルガ大臣とのあれを受けた形で、これから、特にメキシコの場合は、大間のクロマグロなんて回遊するものですから、いくら、こちらで資源管理やっても、メキシコの太平洋の中西部、特に東の方の、あれをしないと、何もならないものですから、特に、あの地区は重要だということで、定期協議をこれからやっていくと。しかも、ICCAT(大西洋まぐろ類保存国際委員会)はもちろんですけれども、WCPFC、中西部太平洋まぐろ類委員会、こちらにも、今年9月、福岡でやるのですけれども、これにも参加をしていただけると、両国間、特に重要なので、定期的に、二国間協議をやっていこうということも、併せて確認をされております。
それから、二つ目ですが、「全国植樹祭」、これは、明後日23日に開催をされます。今年は、神奈川県ということで、22日が、前夜祭といいますか、レセプションをやりまして、23日が、式典と昼食会ということになっております。
これについては、旧来から、天皇皇后両陛下、そして、衆議院議長、農水大臣、文科大臣、環境大臣等が出席をするということになっておりまして、一般参加者は5,500名ぐらいということでございます。
しかし、口蹄疫等の問題もございますので、しかし、だからと言って、天皇皇后両陛下がお見えになるのに、出ないということも、これはできませんので、式典だけ、私は出させていただこうと。レセプションとか、昼食会は、林野庁長官に、代わってお願いをするということで、予め宮内庁にもお話をしまして、そういうご了解も得ておりますので、そういう取扱いにさせていただきたいというふうに思っております。
それから、あと、事業仕分けについては、第2弾、後半戦が始まりますが、私どもの省に関わるものについては、20日から25日ということになっておりますけれども、当省関係は、25日に集中してやっていただけると、5法人5事業が対象になっております。財団法人「日本森林林業振興会」ほか4団体でございます。詳細について、必要であれば、また、関係部署の方に聞いていただければと思っております。
それから、並行して、国の出先機関の仕分けについても行われます。これは、5月21日から24日の日程で、出先機関改革に係る公開討議ということで、実施されるということが、連絡ございまして、当省の場合は、24日、最終日、地方農政局、森林管理局、漁業調整事務所を対象として実施をされるということでございます。
それから、口蹄疫は、どうせ質問出るでしょうけれども、僕の方から言った方がいいかな、とりあえずはね。
口蹄疫に対しましては、4月20日以降、宮崎県において、159例の発症を確認をして、計13万頭ということになりました。牛が約1万6千頭、豚が約11万4千頭が、殺処分の対象ということになっております。発生は、残念ながら続発をしておりますけれども、宮崎県内の地域の発生にとどまっているというのが現状でございます。
それで、とにかく、これは当たり前のことですけれども、これに対応するのは、もう早く殺処分をして、早く埋却をして、消毒を徹底させると、これしか、実はないわけで、ワクチンについても、あのような方針を決めさせていただいて、もう、次の日には、完全にいつでも打てるという体制に、実はなっております。一部の新聞に書いてありますが、しかし、薬は届いて獣医もいるのに、それが進まないというのは、現地で取材しておられるので、お分かりのとおりですが、知事と関係市長さんたちが、「話が突然だ」とかどうこう言ってますが、むしろ、「それをやってくれ」と言ったのは、知事はじめそういう人たちが言っていたわけで。根本のところを言えば、要は、補償問題や何かがきちっと提示をしてくれなければ、やらせないという、分かりやすく言えば、そういうことだろうというふうに思います。
私どもとしては、将来に対する経営不安とか、あるいは、暮らしの心配とか、そういうのもあるのも、これは分かりますので、現地の山田副大臣、そして小川(首相)補佐官とも、昨日、何回も、昼からずうっと打ち合わせをして、話して、現地では、是非、そういう具体的なものを提示したいと、提示しないと、なかなか了解してくれないということで、農業大学校あたりも、もう工事始めたら、それは、ストップさせられちゃっているような状況ですから、これも、どんどん早く、いろいろなものを埋めて進めないと、進めないことが、なかなか治まらない、沈静化しないことになってますので、昨日夜、本省で、いろいろ、本川(生産)局長はじめ、担当局長たちとも打ち合わせをしまして、現地からの要望、本当は、22項目ぐらいあって、これは、なかなか、分かるけれども、しかし、「そこまではちょっとできないでしょう」というのも、中にはあります。例えば、例えばですよ、川南町なんかだと、「これで、町は、もう畜産業が疲弊しちゃうので、今後、何年間かは、町全体が、死んだようになってしまう。だから、畜産業ばかりではなくて、全ての業種の生活保障を、町民全員のをやれ」と、一年間とか、二年間ですね。それは、ちょっと、応援したい気持ちはありますけれども、それは、「法的な根拠やあれがなければ、それはちょっとできませんよ」と、「被害を受けた畜産業者に対する、あるいは、農業者に対する、これはこういうふうだから、これだけ補てんするのだ」、あるいは、「こういう法に基づいて、これは、支払われるのだ」ということは、できるのですけれども、それは今から具体的に言いますが、そういうことを申し上げて、とにかく、できるものの、ぎりぎりのところを、昨日10時30分頃でしたが、私の方から、山田副大臣に指示をいたしまして、それを、「今日朝、知事と関係市町を呼んで、これを提示をしなさい」と、「ここまでやるのだから、是非、殺処分を前提としたワクチン接種に協力して欲しい」ということを申し上げました。
なお、どうも、事務レベルの、そういう県庁とのあれとか、市というよりも、むしろ町ですね、町とのそういうことだとか、いうのは、むしろ、もう少し事務方で分かっている人が、それをフォローした方がいいだろうということで、昨日、お昼頃指示をいたしまして、平尾消費・安全局長と、それから、あと二人ぐらい、課長、そして課長補佐クラスを付けて、夜、もう現地に行かせました。ですから、その辺のところは、山田副大臣、そして小川補佐官を水面下でフォローして、21名の人たちは、また別個にいますが、別働隊として、そういう、分かりやすく言えば、根回しや、そういうことをやるということで、出しました。
何日間かに、たぶん及ぶと思いますので、そうすると、消費・安全局長そのものが、こちらに不在になっちゃうということで、支障があっては困りますので、人事は変えませんが、本川生産局長に、消費・安全局も兼務をしてもらうということで、なぜ、そういうことが必要かと言うと、いろいろな施策をやるのに、必ず財務省との折衝ごとが出てきます。そうすると、生産局に関わることは、本川局長ができるけれど、今まで、それ(消費・安全局に関わること)は平尾さんがやっていたわけだから、平尾局長ができなくなると、じゃあ、審議官でもいいじゃないかという話もありますが、やっぱり、局長という立場で、きちっと、そういうことは責任を持って財政当局と対応してもらった方がいいということで、本川局長には、そういう話をして、昨日付けでそういう辞令も出しました。それも承知をしておいてください。それで、あと具体案で申し上げます。
一つは、ワクチン接種による殺処分に対する十分な補てんをして欲しいと、これが一番、最初から言っていることで、そういうことについては、殺処分する牛・豚について、時価評価方式、平均的には、60万とか、3万5千とか、ありますけれども、まあ、これは旧来から私ども言っているように、それは、時価200万ぐらいの、そういうのもあれば、30万ぐらいの牛もあると、だから、それは、今までやってきたのも時価評価でやってきてますから、だから、それは時価評価方式で、5分の5、全て補てんをするということです。
多少、今、折衝残っているのは、5分の1の分を、特交(特別交付税)でやるのか、特交でも、全額出すのですけれども、それか、元々5分の5そのものを、それとは別個にやっちゃうのか、いうことについては、これは、受け取る側については全く関係ありませんから、全部出しますということが、要は、はっきりすればいいわけですから、この最後の詰めは残ってますが、「基本的には5分の5全部出しますよ」と。しかも、今、お金がないというのだったら、概算払いで、先に払って、あと、これ、いつも言うことですが、税金なので、いい加減にやるわけにはいかないので、あと、「あなたのところは、200万の牛が何頭でしたね、30万の牛が何頭でしたね」と、「差し引きすると、いくらいくらになりますね」と、「もう既に、これだけお支払いしてますので、あと追加はこの分ですね」というような形で、精算を、きちっと後でやる、ということがまず一つ。
それから、ワクチン接種をすると、殺処分すると、そうすると、ワクチン打っても、豚や牛そのものは生きているわけですから、その間は、殺処分するまでですね、飼育のコストはかかると。しかし、それはもう商品にならないという前提ですから、その間の飼育コストを見て欲しいということで、これもまた、強い現地からのご要請がありましたので、1日当たりいくらという単価で、飼養日数、養った日数の実績に応じて、これも支払いをさせていただくということ。
それから後は、経営再開までの生活面での支援、これはもう、ワクチン接種した、殺処分した、ということですが、これについては、病気で死んであれしたわけじゃないものですから、互助基金がありますが、これは出ません。ですから、それが、入ってる入っていないにかかわらず、互助基金と同額の支援をさせていただくということでございます。
こうやって、ずうっと計算していくと、それは、大きいところと小っちゃいところと、持ってる頭数によって、規模によって、しかも大きければ大きいほど、何人もそこに人を抱えてるわけですから、また小規模でやっていれば、本当に家族経営ぐらいでやってるということがありますから、一律ということは、やっぱり、これはできないので、持ってる頭数によって、規模によって、当然、それは変わってくるということであります。
それから、あとは、埋却に要する経費の支援ですね。これも、一番分かりやすい例で言うと、農業大学校も、穴掘りかけたけれど、駄目だと、ストップだと、川南が言って、一日、二日止まっちゃったと。これは、理由は何かと言うと、今までは、こうやって土地を手当てして、自分も金出してそこに埋めていたのに、農業大学校で埋める時は県有地だから、ただなのかと、それは不公平でおかしいということで、だから、埋めるな、駄目だという論理なんですけれども、しかし、埋められないことには困っちゃうものですから、ですから、要は、じゃあ、こっちやった分は、自分で手当てしたから、どうしてくれるんだみたいなことが、町長さんたちの言い分ということで、これについては、埋却用地に環境対策を施しながら、適正に管理をしていくと、その前提で、特に、何年間かは使用不能になってしまうと、例えば、土地買って、そこに埋めても、事実上、そこから後でガスが出たりですね、この間の10年前の北海道の例や、いろいろ見ると、まあ、ドボドボになっちゃって、もう、しばらくは使えないという状況になるので、確かに、それは、逸失利益ということになる、使用不能により逸失利益になるということで、地代相当分、及び環境対策に要する経費等については、これを支援をしていくということを考えております。
それから、もう一つ、畜産業者、それを体する長からの強い要請は、殺処分したと、それに対する補てんはもらったと、それから、経営再開までの生活費の支援も、互助金と同額という形で、それも見てもらったと。問題は、今度また畜産業を始めたいという時に、じゃあ、牛や豚は、全くないじゃないか、それを購入しなきゃいけないじゃないか、そういう再開資金がいるのだと、だから、それもみろということですけども、まあ、正直言うと、私やなんかの考えで言えば、そのために、成長したと思って、それを、先に売って、殺すことに、殺しちゃうのですけれども、それで補てんしているから、本来、そのお金でもって、買うのでしょうと、次の豚とか牛をですね、いうのが、基本の考えだと思うのですけれども、ですから、そういう意味で、「じゃあ、また、買うためのお金も」ということは、これは、なかなか、正直言って難しいのではないかということで、ただ、事業も再開してもらうためには、やっぱり、手立ても必要だということで、今、リース方式で、例えば、農協等が牛や豚を買って、それを貸し付けると、そうしたリースでですね、貸すと、そういう形での支援なら、これは、まあ、理屈も立ちますし、事実上、それで、酪農・畜産業が再開できるわけですから、そういう方式で行こうということで、これで、是非、現地で納得してもらえるように話をしてくれということで、山田副大臣、小川補佐官には、そういう話がしてあるということでございます。
これで、もし、「分かりました」と、「これだけやっていただければ」ということで、ゴーということになれば、直ちに、殺処分を前提としたワクチン接種もできるということになるんではないかというふうに思っております。
それで、今の件に絡めて、山田副大臣・現地対策本部長と、地元知事、あるいは、関係町長との会談は、僕は、「朝やれ」と言っていったんですが、向こうの都合もあるのでしょう、今日の午後になったそうでございます。ここで、条件を提示して、納得してもらうと、あるいは、「納得させるようにがんばれ」と言って、指示をしてありますので、これは、結果を待つより仕方がないということです。
それから、もう一つ、植樹祭に絡んで、先ほども申し上げましたように、式典は、私が、一番メインのところですから、これは出させていただきます。前日のレセプションについても、天皇皇后両陛下がお出ましになるので、林野庁長官はもちろん出ますけれども、併せて、郡司副大臣が出席させていただくということで、申し出がありましたので、郡司さんに、副大臣として、私の代わりに出てもらうというふうにしようと思います。私からは以上です。どうぞご質問を、社名言ってくださいね。
記者
先ほど、再開資金については、リース方式という話でしたが、事態が長期化した場合に、要は、そういう再開資金に5分の5とか出すのを、生活資金に、まず充ててくれという話が、前あったかと思うのですが、長引けば、その分、生活資金は足りなくなってくると思うのですけれども、その辺の手当てとかというのは、どういうふうに考えているのでしょうか。
大臣
だから、今、二番目に言った生活資金も出すもの。だから、一つは殺処分して、これは1頭当たり、これは時価評価ですから、平均的には、大体60万ぐらいになるんじゃないかと思っているのですが、高い牛もいれば安い牛もいる、だから、そういう形で、まず、それをお支払いするわけですね。それとは別個に、あと生活資金を、本来は互助基金があるのですが、互助基金は、これは病気になったところのやつは互助基金出るのですけれども、それ以外のところは、出ないわけですよね、本来病気にかかっていないわけですから。だから、これは、どこかに目安がないといけませんので、それと同等の額を生活資金として払わせていただくと。で、そこからまだ更にということで、じゃあ、例えばですよ、半年後に経営再開またすると、子豚や、子牛は、もう1頭もいないという状況ですから、その時に、それじゃあ購入するのどうしてくれるんだみたいな話ですから、それは、まあ、本来はこっちで買ってもらうのが筋ですけれども、そうは言っても、それ、もう使い切っちゃってないかも知れませんので、それについては、今、言った、「リース方式でやってもらう」と、「そういう支援策を取りますよ」ということを申し上げているということです。
記者
もう一点、10キロから20キロ圏内の緩衝地帯を設けるという話ですが、昨日、県議会の議長さんたちがいらっしゃって、19日の時には、「肉は、そのまま出ている」と、大臣、おっしゃられたかと思うのですけれど、議長さんたちは、「肉は流通させていない」と、そういう、流通させていないのであれば、その対策について、何か問題というのは出てくるのでしょうか。
大臣
だから、流通させていないというのは、前にも言っているように、搬出の制限区域というのは、そこもある、中のと殺場で、と殺をして、肉にして、出すことはできるのです、それはもう、現に出ているのです。
ただ、その能力が、どれだけあるかは別ですよ、今までは、他のと殺場にも持って行ってやっていたわけですから。それは、別に、安全な牛だということで確認されている、牛や豚ですから、そのことは問題ないわけです。
ただ、意識的に、本人は出さないとか、そういうことは、あるかも分からないですよ、ただ、それは、元々、基本的には出せる牛や豚なのですね。ですから、それをもっと促進をしてやって欲しいと、多少小っちゃくても、まだ、それは、だから大きくなったと同じ分をちゃんと見ますよと、本来、これは、例えば、仮にですよ、いくらでもいいけれど、仮に、80万で売れたのに、まだ、そこまで生育していないために、40万でしか売れなかったじゃないかと、そうしたら、本来40万損しちゃったというと、その40万分はちゃんとみますよと、だから、早く出してくださいと、ここは空けてくださいというのが基本的な考え方です。これは、病気でもない、別に、一切心配ないあれなので、強制は、なかなかできないので、ですから、これはお願いをして、そういうメリットをちゃんと与えて、出せば得するということにしないと、なかなか、これは進まないということで、そういうことにさせていただいたということです。
記者
経営再建支援金なのですが、これは農家にとっては返済を伴う借入れになるのですかというのが一点と、もう一点、殺処分奨励金の時価評価方式ということなのですが、これは地元の反発を受けて、同額一律支給というものの方針転換になるのか、その確認です。
大臣
違います。はい、最初のは、これは、あくまでも融資ではなくて、返してもらうお金ではなくて、渡し放しのお金。
それから、何か、昨日の本会議でも勝手に言っていますけれども、別に、最初から統一価格でやるなんてことは誰も言っていないのです。「大体、全体でいくらぐらいになりますか」と言うから、「まあ、そうでしょうね、平均すれば、60万か63万か、そんなものになるでしょうね」ということは、皆さんのために、僕は言ったのだけれども、ただ、それが60万で、63万で、もう、それで仕切るんだみたいな、勝手にそういう、それを見た、報道を見た人が、そういう解釈をして、そう言っていられるわけで、それぞれ、個別の評価をしてやっていくということは、既に殺処分しているものも、全部そうやってやっているんです、今までが。だから、むしろ、画一的にやることをやったら、今までやってきたことと矛盾しちゃうから、かえっておかしくなっちゃうわけですよ。だから、それは、評価額は、それによって違うのですと。
ただ、全体で、いくらぐらいになるのですかとか、どうこうとかいう話になるから、そうすると、おおよそ、平均的な、平均価格を取れば、これくらいで頭数を掛ければ、大体、予算額は分かってきますねと、あるいは準備しなきゃいけないお金はですね。そういう意味で言っているので、一回も、僕は、そんな、画一の、統一価格でやるなんていうことは言っていませんから、その辺は、是非、誤解ないようにお願いします。昨日の本会議でも、ちゃんと、だから、僕、そうやって答弁しているはずですから。
記者
地元は、補償の中身が見えないというようなことで、反発が、ワクチン接種に抵抗していましたが、そういった意味では、ちょっと説明が足りなかったということになるのでしょうか。
大臣
だから、それは、本来は、そういうことを。しかし、この時価評価方式で、こうやって、私、5分の5やるなんていうことは、昨日の夜決めたことですから、それを、だから、今度は各町長さんや各農協の団体やそういうところが、やっぱり、個別の、そういう人たちに、やっぱり、よく伝えてもらわないと、それが足りないから、なんとなく将来不安になったり、どうしたらいいのみたいな、そういう閉塞感に陥っちゃったりすることになるので、それは、だから、「きちっとお伝えができるようにお願いしたい」ということは言っています。
それは、「足らなければ、じゃあ、国が、直接、職員が出かけて行ってビラでも撒いてやればいいじゃないか」と言いますが、今、そういう限られた地域で、なるべく限定した人しか入れないことになっているものですから、それは、もう、そういう通常のルートを通じて、きちっと徹底してもらうということじゃないかなと思いますがね。だから、それこそ西日本新聞なんかは、そっちに、たくさん購読者が多いのだから、そういうところで、今日言ったような明細をきちっと書いて、読者には、それがちゃんと分かるというふうに、報道の皆さんも協力していただければ、ありがたいというふうに思ってます。
記者
移動制限区域がですね、また区域内で、少しまた、新しい農場が出てきた場合に、拡がると思うのですけれども、その場合に、対象頭数が、殺処分の対象頭数が増えるということになると思うのですが、また、その場合には、事務方に、対象頭数はどのくらいかというのを、出していただきたいのですけれども。
大臣
出た場合ね。だから、それは、当然、その枠が、例えば、どんどん拡がって、拡がるというか、今は集中してここに起こっているのですね。今、毎日起こってますが、ほとんどここですから。ですから、それが、例えば、北へ行っちゃったとか、グウッと南へ下がっちゃったというと、また、当然、拡がるわけですから、それは、その時はまた、新たな、そういう、今までと違うところに出たと、大きく位置がずれたと、同心円が、少しずつは、今、動いていますが、ほぼ、そう大きく、今のところはぶれてないのですけれど、ぶれた場合は、そういうことも言っていただければ、お伝えするようにします。いいですか、それで、はい。
記者
今、対策の拡充をかなりおっしゃったと思うのですけれども、結局、そうすると、総額の対策費用としては、いくらぐらいを見込んでいらっしゃるのですか。
大臣
これは分かりません、まだ。
記者
現段階では。
大臣
はい、分かりません。
記者
大臣、一昨日の時点では、「もう地元も納得しているから、すぐにもワクチン接種始められる」とおっしゃっていましたが、今、まだ始められていないと、その辺りは、誤算があったというふうに・・・。
大臣
例えば、農業大学校も、「いいです、そこに、是非、埋めてください」と、その日は、知事は言っていたのです。だけど、川南の町長さんが、「いや、俺は、断固それ反対だ」と、「こういうこと、はっきりしない間は」ということで、たぶん、知事を突き上げられたのかも知れませんが、そういうこともあって、昨日段階、一昨日の夜かな、では、もう一切、農業大学に埋めてもらっては困る、というようなことを言われたと。
現地も、いろいろ混乱していますし、動揺しているし、いろいろな意見が、その都度出たりとか、いうようなことなんだろうと思いますけれども、これはこういう事態ですからね、「あなた、前、そう言ったじゃないの」と言ってみても、これは正直言って、始まりません。ですから、意見が変わったのなら変わったで、じゃあ、変わった意見を、納得してもらうためには、じゃあ、どうするかということを、打っていかざるを得ないので、あんまり、あの時、こう言ったとか、ああ言ったとか、よりも、とにかく、早く埋却地をきちっと確保して、早く、そこにどんどん埋めていくと、いうことしかないんじゃないかなと思ってます。
記者
今日中にワクチン接種は始められそう。
大臣
始めたいですね、是非。だから、今日の午後の、知事、町長の話が、つかないと、できないと。山田副大臣から、僕が報告を受けているのは、豚については、もうほとんど了解が取れていると、個々の農家のですね。だから、特に豚の方が、バーッと菌をばらまくあれが千倍ですから、牛の。だから、そこからやっていこうかなと思ってますということなんですが、それを束ねている町長さんたちが、まだ了解していないものだから、できないと。個々の農家は、もう同意書が、ほとんど豚の場合は、もう出ている、できているというふうに聞いてます。
記者
大臣、改めて、宮崎に行かれるというお考えはないのでしょうか。
大臣
正直言うと、これが、はち切れれば、今日の提案が、平野官房長官と、昨日も打ち合わせしていたのですが、はち切れた場合ですよ、これで何も進まないと、ワクチン接種もできない、それから、埋却処分も、農業大学校をはじめ、他にも候補地あるのですが、そこもみんな駄目だと、もし、現地が言うのだったら、それは、僕が行って、直接、知事や町長に、きちっとお話をするということも必要かなと思ってますが、まずは、せっかく現地対策本部で、今、山田さんや小川補佐官ががんばっているので、そこで、今日、解決すれば、何の支障もないわけですから、あえて、僕が、それに向けて、行く必要はないだろうと思っております。それはもう臨機応変に、あんまり、いろいろなことに拘らずに、必要なら行く、必要じゃないのに、かえって邪魔になって、あれしてはいけませんので、それは東京から指示をするものは指示をすると、そういうふうに考えてます。
以上