恒星が惑星をのみ込む ハッブル望遠鏡で発見【ワシントン共同】米航空宇宙局(NASA)は21日、地球から600光年離れた場所にある太陽系外惑星が、恒星に大気を吸い取られ、惑星そのものも、のみ込まれそうになっていることをハッブル宇宙望遠鏡による観測で突き止めたと発表した。 惑星は、ぎょしゃ座にある「WASP―12」という恒星の周りを、地球から太陽までの距離の約50分の1に当たる半径約320万キロの軌道で公転している。 恒星に近いため、表面は約1500度と高温。大気が膨張して恒星の重力に引っ張られ、アルミやマンガンなどの成分が恒星に流れ出しているという。 木星と同様にガスを主成分とするこの惑星は、恒星の重力によって形もラグビーボールのようにゆがんでおり、1千万年後には完全にのみ込まれてしまうと研究グループはみている。 【共同通信】
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